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プロローグ

初めてなので温かく見ていてください。

主人公ことアリーシス・バッベルはフィフェルト公国の士官として長年の敵国であるブルムント共和国との戦いに参加していた。

「今だ、突撃!!」

師団長の号令と共に第2歩兵師団はブルムント共和国軍に攻撃を開始した。

戦場ではあちこちを銃弾や砲弾が飛びかっていた。



「大尉!我々は、連隊とはぐれてしまったようです。」

「わかった。これより、この部隊は私が指揮を執る。問題ないか?」

「バッベル大尉が指揮を執られるとは、これほど心強いことはありません。」

古参兵がそう言った。

「私もそう思います。」

「問題なんてありませんよ大尉。」

ほかの兵士たちも同意してくれた。

「みんな、ありがとう。今は、連隊との合流を果たすことを最優先とする。極力戦闘は避ける。」

「「「了解」」」

バッベル大尉率いる中隊規模の歩兵部隊は、連隊との合流するため移動を開始した。



「大尉。前方に敵部隊を発見しました。」

「くそ、後方に退避するぞ。」

「「「了解」」」







「ダメです大尉。ブルムントの連中に追いつかれています。既に後方の部隊が戦闘状態になりました。」

「わかった。みんな、ここでブルムントの部隊と戦闘を行う。私が言えるのはただ一つだけ。絶対に生き残ってくれ。」

「わかってますよ大尉。」

「ここで死んだら、元も子もありませんから。」

「では、攻撃開始」




「撃て、撃ち返せ。」

下士官の命令と共に部隊の兵士がブルムント共和国軍に攻撃を開始する。

フィフェルト公国軍第2歩兵師団はまだ、装備の更新が済んでおらず、部隊の兵士は旧式のボルトアクションライフルを使い攻撃するもののブルムント共和国軍は最新鋭のセミオートライフルを使い攻撃してくる。

途中からブルムント共和国軍の装甲車も攻撃に加わり部隊は押されていた。

「すいません。自分はもうだめです。」

「おい、しっかりしろ。目を閉じるな!!!!!!!」

部隊にもかなりの死傷者が出始めていた。

「隊長このままでは部隊は全滅です。撤退を。」

「ここまでか。」

バッベルが撤退を決意したその時

「大尉。ブルムントの部隊を見てください。」

兵士に言われ、双眼鏡を見てみると・・・

「撤退していく。」

「はい、なぜか、わかりませんが敵は撤退していきます!!!」

「「よっしゃー!!!!!!!!」」

兵士たちは喜んだ。

「とりあえずは、助かったか。今のうちに負傷兵を連れて撤退する。急げ。敵が追撃してくるかもしれない。」

部隊は全力で撤退を始めた。


撤退を始めて少ししたところ

「隊長!!!!戦車です。敵の戦車です。」

「またか!!!」

敵の戦車から榴弾が撃たれた。

そこでバッベルの意識は途絶えた。



バッベルが目を覚ますと見慣れない天井が見えた。

「ここ・・・・は、」

「気づかれましたか。すぐに先生を呼んできます。」

声がする方を見ると看護婦がいた。

「そうか・・・・。私は生きているのか・・・・・」

「そうだとも。君は生きているんだよ。」

そこには、さっきの看護婦と医者が立っていた。

「先生・・・ここは・・・どこです・・・・か?」

「ここはフィフェルト公国本土の陸軍病院だ。」

「本土・・・ですか。」

「そうだ、君は運が良かった。君を見つけた兵士の話だと君を見つけたとき君は瀕死の状態だったそうだ。医者の私から言わせてもらっても奇跡としか言えないよ。」

「私と・・・一緒に・・行動していた・・・・・兵士は?」

「残念だが、君を発見したときには全員死んでいた。」

「そう・・・ですか。」

バッベルは涙を流しながら思い出した。

いつも、頼りになるみんなの親父的存在だった軍曹やみんなをいつも笑わせてくれたムードメーカーの曹長もみんな死んでしまった。

「先生・・・私は・・・いつ戦場に・・・・戻れるの・・・ですか?」

「リハビリをすれば戻れるかもしれない。」

次の日からバッベルはリハビリに励んだ。すべては、部隊の仲間の仇を執るために。





「くそ、なんでもっと早く動かないんだ。」

「バッベル君。もう、止めなさい。」

「お願いします。もう少し、続けさせてください。」

「バッベル君。実は、君の体は、前のように動くことはできない。」

「どういうことですか。」

「黙っていてすまない。榴弾の影響で日常生活くらいなら問題なく動かせるが戦闘のような、激しい動きはできない。」

「そんな。」

バッベルは、頭が真っ白になった。




それから、1週間後バッベルは退院した。

「バッベル君。退院おめでとう。」

「ありがとうございます少将。ですが、戦場には戻れそうにありません。」

「うむ。病院からもそう聞いている。ところで、君の幼いころの夢は教師だと聞いた。」

「はい、そうですがそれがどうされましたか?」

「君が良ければ、士官学校で教鞭をとってほしい。」

「それは、命令でしょうか?」

「いや、私からのお願いだ。その士官学校は戦場での経験がある教官が少ない。君のような優秀なものに教鞭をとってほしい。」

「・・・・・分かりました。謹んでお受けいたします。」

「そうか、ありがとう。では、1週間後、フィフェルト女性士官学校に行ってくれたまえ。」

「えっ。えええええええええええ」


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