8.妖精神と隠れ里
今回も少し雑…かな?
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「まだ入り口が隠れてないよ」
「そのくらいの大きさなら私に任せて」
コキアが割り込んでくる。
「そういえば、隠すはあんたの特権だったね」
「どういうこと?」
「私は、隠す能力をもってるの」
「何でも隠せるってこと?」
「うん。入り口でも、小島でも。目に見えないものだって隠せるんだよ」
どやぁ、と言わんばかりに(無い)胸を張るコキア。
…ん?
「じゃぁ、私が隠さなくてもよかったじゃん」
「私は隠すことができても村を創るのは無理なの」
「私も専門外なんだけどね…」
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「早速隠しちゃうよ~…それっ」
「この術式…妖術も混ざってるの?認証用の術だけど」
「そこに登録した人は、隠してるものが見えるようになるよ」
直後、淡い赤色の術式が粉になって散って行く。
残されたのは、穴の開いていない小さな島1つ。
「ここに、手を置いて」
言われた通り、術式の中心に手を置く。
すると、術式が光り始め、強い光を放った後、先程と同じように散って行く。
島には、元通りぽっかりと穴が開いていた。
「ほら、他の皆も」
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妖精たち全員が術に触れ、縦穴に入り終わった。
「それにしても、この星はあんたが創ったのかい?」
と、信じられなさそうに訊いてくるてゐ。
普通は自分の隣に創造神が居るなんて信じられないだろう。
「神力を固めたただの岩だけどね」
「神様は泥団子を作る感覚で星を創るのかい?」
「大体の神は神力が尽きるでしょ」
「あんたは有り余ってるんだろうね…」
「お母さん、村ができてないよ」
コキアの言う通り、星には家どころか草木一本ない。
「うーん…まず森を創ろうかな」
土の力で星に土を敷き、草木を生やして森を創る。
妖精たちは、木に穴をあけてそれぞれの住処を作った。
「私も家を作っていいかな?」
「いいよ。てゐもここに住むの?」
「前の家はあの洞穴だったからね。それにここなら敵もいないし、住むには丁度いい」
てゐは森の方へ走っていくと、妖力で木を切り倒し、小さな小屋を造った。
小屋は完璧に造られており、無駄が一切なかった。
「で、あんたの家は?」
「え、私の家?」
「そうに決まってるじゃない。まさか家無しなんて考えて無いでしょうね」
風雨が届かない空中で寝るつもりだったのだが、てゐに先読みされた。
家を造る気は無かったのだが、折角だしこの機会に造ってみよう。
神様の家、ということで神殿を造ろうと思う。
神が神殿を造るのもどうかと思うが、ちょっとくらい見栄を張ってもいいだろう。
金の力で石の山を創り、妖力を圧縮した刃で削って行く。
「あんた、相変わらず規模が大きいね、私達とは桁違いだよ。」
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神殿内部
「これくらいでいいかな。」
「普通なら何年もかかる物をわずか数分で…」
神殿内部には、両側に何本もの石の柱、奥には3段の階段と踊り場。
全体的に薄暗く、踊り場だけが消えない炎で明るく照らされている。
「この星に西洋建築も変かな…?」
「いやいや、変だから面白くていいんじゃないの。」
「そうかな?」
ただの神殿ではなく、何か機能を持たせないと入る気がしないくらい、中は殺風景だ。
神殿といえば…何だろう。神が降臨する場所?祈りをささげる場所? …どちらも、必要ないし、村でできる。 ん?降臨する?
「テレポーターとかどうかな」
「な、なによ急に」
「あ、いや、神殿に何か機能を持たせようと思ったんだけど、テレポーターとかいいんじゃないかな?」
「なによその、てれぽーたー、って奴は。」
「ああ、知ってるわけないか。テレポーターっていうのはね」
~少女説明中~
「えっと、つまり、そのテレポーターっていうのを使えば、違う場所や時間に行けるってこと?」
「その通り。」
「すごいじゃないか、それを使えばこの神殿からどこへでも行けるってわけかい?」
「うん。ただ、妖精達が変なことしないように、限られた人しか使えないようにするよ」
「誰が使えるの?」
「今のところは、私と、てゐと、コキアだけにしようと思ってる。」
「私も入れてくれるのかい、ありがとう。」
「どういたしまして。さて、早速装置を作るよ」
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「やっとできた…」
「どれだけ大掛かりなんだい、手伝おうにも何も分からなかったよ」
呆れたようにてゐが言う。
何処にいても自由に戻れるようにしたので、迷う心配はなくなる。
村も家(木の穴)が次々と出来ていき、移動経路も確保できた。
何にしろ、暫くは退屈な日常を神殿で解消できるだろう。
また、面白いことが起こるまで。
今回も少し雑…だな。
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