5.妖精神と仲間
無理矢理繋げたせいか、おかしな文になっていると思います。
「おーい!」
飛んで行った妖精に声をかけ、追いつく。
何処へ行くのか訊こうとしたら、妖精が急に抱き付いてきた。
驚いたが、すぐに理由が分かった。
「…仲間がいないのか?」
「…!」
図星だったようで、服を握る力が強くなった。
「俺と一緒に来るか?」
妖精は、少し嬉しそうに頷いた。
もちろん何処へ行くかは決まっていない。
「2人で生活するなら、家がいるな。」
二人とも家が無い(宇巧は普段空中で一日を過ごす)ので、家を造りに森へ入る。
暫く森を歩いていると湖があり、遠くに森を挟んで山が見えた。
湖のそばには、少し平原もある。
「お、なかなか良い土地だな。ここにするか?」
妖精にそう訊くと、妖精は何かを見つけたのか、森に入っていく。
ついて行ってみると、大木に子供が数人入れる程の大きな穴が空いていた。
「ここがいいのか?」
妖精は、そうだと言わんばかりに首を縦に振る。
「じゃ、今日からここは俺等の家だ。」
自分にとっては星自体が家のようなものなのだが。
ある日、久しぶりにアテナがやってきた。
「アテナ、なんでここに?」
「星の安定が確認されたので、それを伝えに来ました。以後数十億年は、星が安定した状態が維持されます。」
「つまり、暫く仕事はないと」
「そうなりますね。部下でもつくって、休んでみては如何でしょうか。」
「部下…」
「ええ。神を創造し、仕事をしてもらうのです。」
俺はとうとう部下を持つ立場になったのか。
そんなことを考えながら、能力で神を創造する。
「…其方が我の主か」
「あ、主?…まぁそうなるか。」
あるじ、と呼ばれるとは思わなかった。
それにしても、自分の神に対するイメージのせいなのか、少し強そうな老人が生まれた。
「成功のようですね。では、私はこれで。」
「あ、もう行くのか?」
「はい。あと、貴女も女なのですから口調には気を付けた方がいいですよ。」
言い終えると、瞬く間にどこかへ行ってしまった。
…喋る時の口調は考えておいた方がいいかもしれない。
森の方から妖精が出てきた。突然の来客に驚いていたのだろうか。
「主、この妖精は?」
「あぁ、お…私の家族。」
だめだ、まだ私口調に慣れない。
使い続けていたらそのうち慣れる事を願おう。
とにかく、また前以上に平和な日常が返ってくるのだろう。
時間が…足りねぇ!
長らく投稿していませんでしたが、まだまだ物語は続きます。