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君の誘惑

作者: 半纏礼二郎

なにがなんだかよくわからない文章なので気をつけてください。(二回目)

綿菓子の上にナメクジを置くんだ、多分きっと美しい

僕はそれを捨てるんだ、雲の上から捨てるんだ。

落ちていくナメクジが這い上がろうとするのを棒でつついて止めるんだ。

ぐしゃりと潰れるナメクジに僕はある種の誘惑を感じるんだ。

僕は平たくなったナメクジを触るんだ。

ぬるりと指ですくってそれを舐めるんだ。

アイスクリームみたいに冷たくて美味しいんだ。でも全部は食べれないんだ。

だって白くて白くてなんだかとっても悪いものに見えてきちゃったんだ。

ピンク色な妄想がドクドクと体中を流れてるんだ。

頭の先のお花から、根っこまでドロドロに流れているんだ。

平たくなったナメクジに僕はゆっくりと顔を近づけるんだ。

僕の顔からねっとりとナメクジみたいなピンクのキリンがゆっくり出てくるんだ。

口からピンクのキリンがでてくるんだ、キリンは大きいから出すのに疲れるんだ。

地面に顔をつけてナメクジを全部食べた、やっぱり全部食べると多すぎだ。

いっぱいいっぱい並んだ僕みたいな人がいっぱい並んだ地面と一緒にナメクジを食べてもやっぱりおいしくいんだ。

ナメクジはナメクジだけがいいんだ、真っ白でドロドロだからいんだ。

僕みたいな人が混じってもダメなんだ。

ピンクの妄想にナメクジが一匹入ってくるんだ。

ぐにゃりぐにゃりって一緒になって僕はきっとプリンになっちゃうんだ。

上がピンクで下が真っ白な新商品

新商品は当たり外れが多いから味の保証はできないね

棚に並べられるんだ、今月の新商品って

場所はどこだろう、きっと地下帝国のレストランのレジの脇なんだ。腸内ロビーのど真ん中だっていいんだ。

僕はきっとドキドキしながらプリンになってるんだ。

誰か買ってくれるかなって、緊張しすぎてキリンが一匹口から出てきちゃうんだ。

生まれたてだから濡れて濡れて動けないんだ、滑るんだ、運が悪くて足が折れちゃうんだ。

僕はそれを可愛そうだなってみてるんだ、かわいそうだなって。でもプリンはキリンを助けられないからしょうがないんだ。

そのうち君がナメクジみたいにゆっくりくるんだ、ナメクジみたいだからまっしろだ。

足どりがゆっくりなんだ。

でもところどろころ真っ白じゃないんだ。赤いんだみたことないくらい赤いんだ、うさぎみたいに赤いんだ。

僕はプリンだから動けないけど見てるんだ。

ウサギみたいに赤いところをみてるんだ。

買ってほしいなって思うんだ。ナメクジも美味しいけどうさぎのほうがきっとおいしんだ。

君に僕の口からでたキリンは見えないんだ。見えないからいいんだ。君は新商品のコーナーに釘付けなんだ。

僕はうさぎは美味しいんだろうなって見てるんだ。

ウサギって赤いからきっと美味しいんだ。うさぎは丸くてふわふわだからきっと綿菓子より甘いんだ。

うさぎをさいたら綿菓子の中から滑りとした赤いりんごが出てくるんだ。

りんごは甘いから美味しい。オイシイはいいことだ。

きみはナメクジみたいにゆっくり動くんだ。

ズルズル歩くんだ、ベタベタと体からなにかでてるんだ、それはきっと赤いんだ。

溶けかけのアイスクリームみたいにどんどんでてくるんだ、赤くて白くて美味しそうなんだ。はちみつみたいなんだ。

とってもとっても美味しそうだから僕はプルプルしたんだ。

君の体から出てきたベタベタに僕みたいな人がいっぱい来たんだ。

僕みたいな人は口からキリンを出してベタベタに体をこすりつけたんだ。

バカみたいだなって思いながら僕はプルプルしていた。

君はゆっくり僕に近づくんだ。君が近づくたびに君がよく見えるから僕は壊れそうなくらいプルプルするんだ。


「ねぇ」


君は僕を手のひらに載せるんだ。君の手のひらの温度を感じてどんどん溶けるんだ。

白くて白いのがどんどんどけて君の手を包み込むんだ。


「あなた名前なんていうのかしら」


君は春のモンシロチョウみたいにパタパタ僕に語りかけるんだ。上のピンクに真っ白い粉がかかるんだ。

真っ白い粉を僕は体に入れたくてどうしようもなくてプルプルしたけど僕はプリンだからダメなんだ。


「僕は…プリンです」


君の赤いところをナメクジみたいに真っ白にしたくて僕はもっと溶けていくんだ。

ドクドクと感じる君の体のナニカ、僕はそれがわからなくてけれどどんどん体があったかくなってくんだ。プリンじゃなくてただの綿菓子みたいにドロドロしそうになって怖くなったけどドロドロしちゃうんだ。


「プリンは好きよ」


そういって君はザクロみたいな舌を伸ばすんだ。

舌先でゆっくりと僕を舐めるんだ。

あぁドキドキする。

君の口内の中で僕はプルプルして崩れ落ちていく。角砂糖のように甘い君の歯に僕は咀嚼されるんだ。

甘くて甘くてそれが僕はもっと甘くなるんだ。なんだかそれがとてもとても恥ずかしい。

僕は君なんだ。君になったんだ。

君はゆっくりと目を閉じて僕に語った。

冬の向日葵みたいにくすぐったいんだ。


「あなた…」


君になった僕はわかるんだ。ドクドクとしていたのは僕と一緒のピンク色の妄想だって。


「えっちな人ね」


そういって君はふかふかの白菜みたいなお布団でねるんだ。

君は夢を見るんだ。

僕は君の体の中を這い回っているんだ。君は僕を綿菓子の上に乗せるんだ。

でも君は僕を食べないで雲の上から捨てちゃうんだ。

僕はそれが嫌で必死に抵抗するんだけど、君の赤いウサギとザクロでつついて止めるんだ

僕はそうやってそうやって潰れちゃうんだ。


ぐしゃり


溶けて消えていく君の誘惑

紫陽花みたいにシュレッダーでかけたくなるんだ。

紫色の君の快感がきっと僕の上に降り注ぐんだ。


                そして

                

              君は目を覚ます。


              僕の上で目を覚ます。


文研次投稿誰だ!っていったのですがまた私でした。

こんにちは半纏礼二郎です。精神はまともです。

こういうの書いていて楽しいです。ダメだとわかってても楽しいです。


なにを思ってかエロ小説…のつもりです。

わけのわからないのに犯される前に誰か!次書いておくれ!


一年 半纏礼二郎

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― 新着の感想 ―
[良い点] 全然みないタイプの主人公だったので 新鮮で面白かったです 1文目からのナメクジに ちょっとびっくりしましたw [一言] 24行目の 腸内ロビーって 町内ロビーの変換ミスですか?
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