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第1話 始まりのラプソディー

「ふぅ……。」


疲れた。てかあの人めちゃくちゃ過ぎる……。


放課後のなって帰ろうとした30分前。


「桜川弘義くん、桜川弘義くん、至急、学園長の私のところへきってね~。」


「おい、学園長直々のお呼び出しだぜ?何かしたのか?」


「いや、何もしてないはずなんだが……。」


「んー俺の情報網にも桜川が何かやらかしたという情報は無いな。まあ桜川の場合はどうでもいいようなことで学園長が呼び出したりするからな。」


「そうなんだよなー。なんか嫌な予感しかしない……。」


先に話しかけてきたのは神谷(かみや (ひかる、次に情報がどうとか言ったのが黒木くろき 朔夜さくや

光は根はいいやつなんだが、女に目がない……。朔夜は独自の情報網でいろいろ知っているつかみどころのないやつ……。


「とりあえず、行ってくるか。」


「失礼します。」


「弘義く~ん、遅いよ~。」


「いや、結構早く来たと思います。」


てか少し話してたぐらいですぐに来たんだが……


「むぅ、私が呼んだら5秒ぐらいでぱっと現れないと!」


……無理でしょ。

と、このむちゃくちゃ言っているのがこの風桜学園の学園長、九条くじょう 風音かざねさん。見た目は高校生、いや、下手したらそれ以下に見えるかもしれない。家がなくなって困ってた俺と由希に自分が運営しているアパートを貸してくれた人だ。俺と由希はこの人にかなりお世話になっている。


「で、学園長、何の用ですか?」


なにもやらかして無いということは、何か頼みごとだろうか。お世話になってるから断れないんだよな……。


「はぁ……、他に人がいないのに学園長はやめてほしいな~」


は?


「いや、でもここは一応学校ですし」


この人はいきなり何を言いだすんだ……。


「やだな~、堅苦しいのやだな~」


この人は子供か!?まあ前からこんなんだけども。


「それはさすがに……」


「いつも通りじゃないと用件わすれちゃうかもな~」


……


「はぁ、風音さん用って何ですか?」


やばい、もう疲れた。主に精神的に……


「あれっ?用って何だったけ?」


てっおい!いまなんと?


「風音さん、冗談もほどほどにして下さい」


冗談……だよな?


「つれないな~弘義くんは~」


冗談でよかった~


「用っていうのはね、ちょっと音楽室に行って欲しいの。」


よかったとりあえず説教じゃない。


その時の俺は油断していた、てっきりいつもみたいに何でもない他愛もない用事だと思ったから。風音さんがほんの一瞬申し訳なさそうにして、何かを決意したような表情をしたことに気付けなかった。


「いいですけど、なんでです?」


それにもうこういうことにはもう関わることになるとは思っていなかったから。


「ちょっとね……知り合いから結構いいヴァイオリンを貰ったから弘義くんに見てもらって、出来れば調整して欲しいの」




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