06.アリスと研究。
こんちゃ!カミリアですよ♪
さて、まだまだ主人公がファンタジーらしく無いです!
ていうか回りがファンタジーなだけな、ファンタジーもどきです!
アリスがファンタジーになるのは、も少し後の話ですので少々おまちくださいませ。
と、いうわけでアリスはジャージに着替えた。
「まずしんちょ〜からね」
「あいっ!」
10分後。
「じゃあ次は能力検査をしまっす!!!」
「……疲れたよサキさん!」
そうアリスが言うと、チェシャが庇うように立ちはだかる。
「可愛いな可愛いな。チェシャちゃんもまぁアリスに懐いちゃって、まぁ変わったね、まぁまぁまぁ!」
サキはにこやかに言った。
「もしかして、え?G……」
バコッ!!
チェシャはチョップをした。
「にゃふっ!!」
「………」
目が怒っていた。
「あ、あははははは。じょーだんに決まってるデショ、チェシャちゃ〜ん……だからそんな怖い顔しないでぇえ!!!!」
「………………………」
「こらチェシャ!やめなよ。なんかよく分からないけれど。」
「アリスたん………」
「………(こくり)」
チェシャは頷くと、壁に寄り掛かった。
「ありがとうアリスたんっ!!そして可愛いっ!!!私の天使だよ!!!」
サキがアリスを、思い切り抱きしめようとすると、チェシャが睨みを聞かせた。
「おおう……じょーだんじょーだん……ね、チェシャちゃん……(汗)」
「………………(こく)」
何かを確かめるようにチェシャは頷いた。
「それで能力検査だっけ?」
アリスは聞いた。
「あっ、ああ、そうだよ。さああのカプセルに入れ、マイハニー!!!」
「マイハニー……。」
「…………………………(ギラッ)」
「……嘘です。すいませんでしたチェシャ様ぁあ!!!!!」
「…………(こく)」
「……何コレ?」
「じゃああのカプセルに入って、アリス」
サキが指を指したのは、人が一人入れるカプセルだった。カプセルから延びたパイプが、様々な機械に繋がれている。
「なんか……アヤシイんだけど……。」
「大丈夫、苦しくない。生きてる」
自分が証明だ、とばかりにアリスに自分を見せるチェシャ。
「うん……生ける証人がいるものね……。」
アリスはチェシャを見る。正直サキの機械の発明は壊滅的である。サキは《狂乱の機械女》との二つ名があるらしい。
皆必ず二つ名があるのか?アリスが悩んでいると、サキが笑った。
「大丈夫、コレは研究所内の人全力で取り組んだ。皆のさいこーけっさくさ!名は『能力発見君』だ!」
「ネーミングセンス無いね、サキさん」
「じゃあ『悩膂苦白険君』ならどぉ?」
「なんか物騒だ!!しかも漢字しか変わってない!!」
「まぁ名前はとにかく、性能は保障するよ」
「ホント?なんかあったらセツブンイレブソの『肉巻きキムチプリン』買ってね、サキさん」
「良いけどそれは美味しいのかい?そしてネーミングセンスも酷くないかい?」
「さ、入りな。」
「ううっ…」
アリスは躊躇いながら入った。
「…………」
チェシャがなにやら口をぱくぱく動かしている。
中からは何も聞こえない。
チェシャも悟ったのか、カプセルに自分の手を当てた。
「?」
「……………(こく)」
どうやら『安心しろ』の意味らしい。アリスは微笑んだ。
「…………!!……………!!!!!…………♪」
カプセルの中からは何やらサキさんが、顔を真っ赤にして何かを言って、チェシャがチョップをしていた。
アリスはにこりと笑った。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ウサちゃんはしばらくお休みですね。チェシャからしたらありがたいんでしょうけど、ウサちゃんはただ一人のツッコミなので大変です…。
アリスはガンガンツッコミするタイプじゃないし、チェシャはツッコミどうこうの前に喋らないし、サキさんは完全なボケ………どうしたものでしょう?