05.アリスとチェシャ。
カミリアです!!
もーしわけございませんでした!!!
サブタイトルの番号を間違え、そのうえそれに全く気づきませんでした!!
………死にたい、です。
「早く案内して、白時」
「ウサギでいい。あだ名なんだ」
ウサギは歩き始めた。アリスはウサギの後を追いかけた。
「ここ、図書館だよ」
ウサギが指を指したのはガラスのドアだった。
「入っていーい?」
「いーぞ。アリスに合わせてーヤツがいんだ」
「あ、さっき言ってた親近感が湧く人?」
「そーそ。」
ウサギは指紋認証をすると、入った。
「わー凄い!!漫画や物語みたい!!」
上へと続く螺旋階段に沢山の本棚が連なっていた。
ウサギは迷わず、片隅の机に座っている少女の所へ行った。
少女の風貌は変わっていた(ウサギに比べればマシ)。肩まである横髪、その横髪より短いボブカットの後ろ髪。髪色は赤い。紫ふち眼鏡をかけている。尻尾らしき物が見えた。
「チェシャ!!」
少女は振り向かない。
「あいつはチェシャっつーんだ。誰にも打ち解けなくてよ」
「…ふ〜ん…」
アリスはチェシャの隣の椅子に腰掛けた。
「チェシャちゃん」
アリスはチェシャにはなしかけた。
チェシャは振り向いた。
「アタシ、節義亜梨子。アリスでいいよ。あなたは?」
「……チェシャ・ニャーニア……」
「アタシ、新入りなの。これからよろしくね。」
「……よろしく」
「じゃーウサギ、案内して?」
「おー」
アリスはウサギに近寄った。
「………!」
チェシャは立ち上がるとウサギからアリスを離した。
ウサギはアリスの傍に寄ったが、アリスの手にチェシャがしがみつき、再びウサギから離した。
「わ!!二人とも、どーしたの!?」
鈍感なアリスは二人が自分を取り合っている、なんて事など知らず、二人は睨み合っている。
「ち、ちょっとお!」
「離してくれねーか、チェシャちゃん。アリスを案内しなきゃいけねーんだよ。」
「………」
「なんかよくわからないけど案内してよ!」
結局三人で行くことになった、アリス、チェシャ、ウサギ。
「妙なメンツだな。」
「アレは何?」
「………訓練場」
チェシャはアリスに隠れるようにして言った。
「ふぅん。こっちは?」
「購買だ。」
「……私立高校か大学みたい」
「まー、一応国がね。支援?みたいな感じで……。」
「ふ〜ん。そうなんだ?」
ピンポンパンポン♪
アナウンスがなった。
『節義亜梨子!!検査室1に早く来なさい!!節義亜梨子!!』
「白雪さんは、なんつーか…騒がしい人でよく分からない。」
「とにかく検査室1に行こうか、アリス」
「………行こ」
検査室の扉の前に来た。
ウサギが指紋認証に指をかざすと、扉は開いた。
「失礼します」
ウサギは頭を下げた。
「白雪さんいますか?」
「おおーっす、君が新しく入ったアリスかい?」
白衣を着た人が言った。
白衣を着た人は、ボブの茶髪の髪に、赤い眼鏡をしている。身長は小さめだ。
「あ、はい」
「あ、俺はサキ。野宮紗稀っていうんだ。俺って言ってるけど女だぜ!?」
満面の笑顔で言われて、アリスは明るい人だな、と思った。が、
「それにしてもかわゆいな〜、アリスは!!!!くー、萌える!!」
「は?燃え……!?燃えるんですか!?」
「天然VSオタクだ」
「ああ〜!!可愛い天然ちゃん!!オネーサン抱きしめちゃうぞっ!!!」
サキはアリスを思い切り抱きしめた。
「はわわっ!!」
「あー可愛い!!反応も可愛いし柔らかくていい香り♪」
「や…止めてください〜!!」
「止めんかい」
ウサギはサキにチョップした。
「おおお!!ウサちゃんが嫉妬してるぅう!!!!」
「ちげぇ!!!」
「しっと?ウサギ、誰かにしっとしてるの?」
「……おお」
サキは目を輝かせて言った。
「そっかぁ、アリスは天然+鈍感かぁ…。略して天丼!!」
「食いもんじゃねーか!!!!!!」
「天丼おいしそうだね、チェシャ。」
「……(こくり)」
「天然ちゃんと不思議ちゃん、合わせて添付ちゃん!!!!」
「添付してどーすんの!!!!!?」
「呼んだのは他でもない、アリスをWONDERLANDの一員として認める為のデータが欲しい訳サ」
「データ?」
「簡単に言うとだね。名前前世身長体重能力視力指紋運動神経うんたらかんたらEtc」
「訳わからない……。」
「オタクだなあ」
「ま、そういうのを俺達は欲しいのサ。つーわけ出て行きな、ウサちゃん」
「え?」
「それともウサちゃんは、アリスの裸を見た上に細々なデータを知りたいのかい?」
「……うう…アリスに変なことすんなよ!?」
「大丈夫、可愛がる」
「それが心配なんだよ!!!!!」
最後までお読み頂きありがとうございました♪
他に恋愛短編を書きましたので、読んでくださると嬉しいです♪