表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

03.アリスと妖精。



カミリアです。


今回は訳分からない説明がごたごたしています。理解して頂けると嬉しいです。




「私達は簡単に言えば能力者だ。」

ノーリョクシャってなに?

おいしいの?

アリスはシンラに聞きかけ、はっとした。

こんなこと聞いたら殺される(※アリスの想像)。

『なんだコラァ!アタシの事なめてんのか!!?脳えぐって殺すぞ、ボケコラァ!!!』とか言われてホントにやられそう(※アリスの想像)。

「ま、内容がファミリーだから訳分からないだろうけど。」

白雪は言った。

…ファンタジーだろ。

ファミリーってなんだよ。

こんな時でも冷静に突っ込めるアタシって、パニック通り越して現実逃避しているか、真面目に聞いていないかのどちらかだろう、とアリスは思った。

ちなみにアリスは前者である。

「えーっと、ノーリョクシャ?って何?」

「よくあるヤツを想像するといい。サイコキネシスやテレポートといった類だ。」

ああ。アレだ。どっかのオッサンが『ハンドパワー!』とか言ってスプーン曲げてるアレか。

「で、WONDERLANDにはそういう能力者の集まりだ。」

ふーん。なるほど〜。

…とか言って納得できるかよ?

これでもアタシ、リアリストなんだぞ?とアリスは思った。

が。

「実際にやった方がわかりやすいだろう。かぐや!」

かぐやはどこから出したのか、日本刀の鞘を抜いた。そして

――《月桜》 纏え 《火衣》

と呟いた。

途端に日本刀の刃の周りに、永遠に消える事のないような赤い光が纏っていた。

「これがウチの能力、《蓬莱の刃衣》どすえ」

かぐやは刀を鞘に入れた。

「ちなみに先程のは《火衣》言うて、触れるだけで全身を焼かれているような痛みが襲うので、何があっても触れたらアカン。」

かぐやがニコニコと笑って言うのでさらに怖い。

急にシンラが人差し指を出した。

《形成》

シンラが呟くと、人差し指の上には、白く輝く丸い物が出来た。

シンラは人差し指で軽く回した。バスケ部の人がバスケのボールを回しているようだった。

「私は《円環》だ。これは《光の円環》。造ろうと思えば、炎、水、氷等造れるぞ。これを投げて攻撃する。ちなみに切れ味いいぞ。」

アリスは円環を使い、バケモノを真っ二つに裂いたシンラを想像した。

……想像しなけりゃよかった、と後悔したアリスであった。

「…アリス、何か気付かないか?」

「………え?」

「私は置いといて…君達の名前だ。何か気付かないか?」

シンラさんは置いといて…私達の名前?

かぐや、白雪、アリス?

………あ。

「お伽話?」

「そうだ。かぐやと白雪に『姫』をいれるとかぐや姫、白雪姫になり、私もシンラという名前に『デレ』を足すとシンデレラになる。」

「あ……でもそれって偶ぜ…」

「……だと思うか?」

「……え?」

「偶然だと…思うか?」

「………はい。」

「……でも、もしそれが……違ったら?」

「偶然じゃないとしたら?」

偶然じゃない?違った?能力者?

「……どういうことですか?」

「お伽話の名前がついた私達は能力を持っている。」

「アタシも持っていると言いたいんですか!!!」

「そーいうこと。でもね、君を私達みたいに早く覚醒させると危険だったから、成長するまで待ったわけ。」

白雪が軽く言った。この人は本当に真剣さがない。

「………危険?」

「そこでさっきの……白雪の言ったことに戻る。」

『ワンダーランドから転生』

『アンタは世界を破滅させる力を持った』

「結局訳分からない。」

「……簡単に言うと、だな」


「私達のように、名前にお伽話の登場人物の名前がついたヤツは全て……ワンダーランドからこの世界に能力を持って転生してきた。という訳だ。」



「転生」

「そうだな。アリス、君もだよ。」

「ワンダーランドと言うのはね、お伽話の世界。異世界と言うヤツね。詳しい話は解明されてないんだけど、ワンダーランドから送りこまれた怪物が、一人の人を狙ってる。」

「…一人の…人?」

「あなたよ、アリス」

「なんで!?」

「ワンダーランドの妖精もこっちに転生しているの」

「妖精?」

「絶大な力を持った妖精がこちらに送られてるんだ。その妖精の力を手に入れれば世界を……全てを手に入れられる。」

「そう考えたヤツらは、なにがなんでも妖精を捕まえなければならないの。」

「そして私達は見付けたの……アリス、あなたを。」

「アタシが妖精だと!?」

「落ち着きなはれ、アリス」

「落ち着けるわけないでしょ!!!訳わかんない!!妖精?転生!?お伽話?ワンダーランド!?」

頭の中がぐちゃぐちゃしてる。


鼓動がなんか早い。


心臓が痛い。



「しまっ……!!!!」

アリスの心臓の辺りが光り出した。

「アリス!!!」

「……何……コレ」

「落ち着け!!『ヒール・フェアリー』と唱えろ!!暴走したら……全てが消える!!!」

全てが消えええぇえ!!?

い、言うしかない!!

「ひ、『ヒール・フェアリー』!!!!!」

アリスの心臓の光がたちまち消えた。

「お、おさまった…」

「………シンラさん」

「なんだ?」

「どうしたらこの力、無くなりますか?」

「……無くならない」

「…………」

「戦え、言えるのはそれだけだ。行くぞ白雪、かぐや」

白雪はアリスを見て言った。

「……落ち着いたら、あたし達の所へ来なよ。べ、別にあんたを心配してる訳じゃないんだからね!」

「白雪はんは素直じゃないなぁ」

「う、うるさい!死ねっ!」


三人は出て行った。




「……強くなれるかな」


アリスは呟いた。




最後まで読んで頂きありがとうございました。

果たして説明が通じたかドキドキしています。

「わかりやすい!」「わからない!」などなど意見、感想等下さったら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ