01 アリスと危ない人達。
初めまして、こんにちは。カミリアと申します!
この度はR.F.Sを読んで頂きありがとうございます。
「面白くねーよこんなん」とか言わず、読んで下さると幸いです!
ちなみに色々ありまして、投稿が不定期になります。
それでもどうか読んでくださいね!
ズゥーン ズゥーン…
近づいてくる。
アリスは恐怖で足がすくむ。
見えてくる。
『ギャオオォオォォオ!!!!!!!!』
ソレはアリスの前で叫んだ。
ソレは、手が何本も生えており、頭から触角がのびている。紅くギョロギョロした目に、アリスに殺意を感じた。背中のぎらぎら光る羽、大きさはアリスの何万倍もありそう。
――――――バケモノ
それしか言いようがなかった。
アリスはぼーっとしていた。
夢?夢なの?何コレ?
しかし、徐々に冷静さを取り戻したアリスは、
「…逃げなきゃ殺られそう。」
と呟いた。
「それにしてもキモッ!!どうせならカワイイ方がいいな。殺られる方ももう少しマシだろうね。」
と言うと走り出した。バケモノも追いかけた。
逃げている時にふと気付いた。
アリス以外、誰もバケモノから逃げようとしなかった。悲鳴も、驚く様子さえない。それどころかケータイで電話しながら笑って、バケモノの横を通り過ぎる人もいた。
「もしかして…………」
アリスは呟いた。
「………見えてない!?」
ということは。誰も助けてくれない。バケモノはアリスしか追いかけない。
「1話目で主人公死亡!?初投稿作でどーなのソレ!?」
いやいやそんな事言ってる場合じゃない。
非現実的な事ばかりで、アリスの頭は故障寸前、体力は無くなってきた。
そして。
「追い詰められたー。」
まだ走りやすい大通りより、路地の方が時間稼ぎにはなるだろう。そう考えたアリスは路地に入ったけど、バケモノは以外と速かった。
「ああ。どうせならドラ焼き食べて死にたい。そしての○太くんになりたい。」
ドラえもんに助けてもらえるでしょ?アリスの頭の中のどうでもいい考えだった。
バケモノの手が、アリスに振り下ろされた。
アリスは目を閉じた。
………………誰か助けて!!
バシュッ!!!!
『ヴォオオォォオォオォオオオ!!!!!!!』
何が起こったか、分からない。
ただアリスに振り下ろされた手が、途中からスパッと切れていた。
「……え?」
状況が分からない。
「かぐや。よくやった。」
どこからか声が聞こえる。
「おーきに、シンラはん。」
いつのまにか目の前に女の子が一人立っていた。
長い黒髪、着物を来ていた。
右手には――赤く輝く日本刀。
わー、何コレー。和服美人の女の子が、赤く輝く緑の血っぽいのがついた日本刀もって、こっち見て微笑んでるよー。
アリスは半分パニック状態になってる。
「驚かしてすんまへんなぁ。でもまだ終わってないから、も少し我慢してな〜。」
…関西弁?いや京言葉(だっけ?)いや岡山?島根?沖縄?北海道?佐賀?東京!いやいやバケモノ!生きてるよ?こっち向かってくるよ?ああ紙サマ喉仏サマ、お助けを〜!
パニックになったアリスは思考がおかしくなっていた。
「かぐや、あまり驚かすな。アイツら見てコレだ。パニックなんだろう。」
「あら?うちは〜驚かしたつもりなんてないで〜?」
「刀が怖いんじゃない?」
「普通に考えてみろ、銃刀法違反だ。それよりヤツはまだ生きているだろ、油断するな。」
「おーきに」
アリスは上を向いた。ビルの上に二つの人影が見えた。
お、お仲間さんかな?
バケモノが腕を振り上げた。
「覚悟しぃや。手加減しないでぇ!!」
気づくとバケモノは真っ二つになっていた。
最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました!
次話も読んでくださると幸いです!
余談ですが(読まなくていいです!)
今日は予防注射に行きました!
あー筋肉注射は痛いな〜。