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「お待たせいたしました、ティア様」


鈴を鳴らして、待つこと数分。

リィがやってきた。


「リィ、おなかすいた」

「かしこまりました、ではお食事にいたしましょう」


ベットに入ったままだった私は、リィに抱き上げられドレッサーの前に座らされる。


「御髪が絡まってしまっておりますので、少し整えてから参りましょうね」

「はーい」


そう言うと、手早く私の絡まった髪を少しずつ分け、リボンをつけまとめていく。

おーさすがメイド。いつみてもお上手。このくるくる猫毛をよくまぁ…感心してしまう。


「痛くはないですか?」

「うん、だいじょうぶ」

「少しいつもより濃いめのお色にしてみましたの、如何でしょう?」


おぉ!いつみても自分可愛いな!

思わずいつもよりニコニコと笑ってしまう。


「リィ、ありがとぉ」

「っお似合いでございますよ」


んん?なんだかリィが一瞬挙動不審に見えた。

…気のせいか。







「ふぅ…おなかいっぱい」


食事も済み、リィにつれられてお部屋に帰る。

今日はどこぞでパーティーがあるとかで、お父様は食卓には居なかった。


「おにく美味しかった…」


成長と共に食べれるものも増えてきた。

すでに懐かしいお母様からの授乳期間・でろでろ離乳食から卒業し、やっとモノを食べれるようになってきた。

そう言っても、まだまだ小さい手ではスプーンもフォークも上手には扱えないので、よくボロボロとこぼしてしまう。

あまり行儀の良いものではないが、皆怒るではなく微笑ましげに見ているので気にしない様にしている。




「ティア、まだ眠くないかしら?」

「はい、おかあさま」


なんせお昼寝しちゃったもんで。


扉を挟んで隣にある部屋からお母様が顔を覗かせる。

お母様は子供を二人も産んだとは見えない、この部屋の内装が私以上に似合う、少し天然の入ったかわいい系。

お父様が一目惚れをして、結婚を申し込むのもわかる気がする。



「うふふ、よい子は寝ないといけないけれど今日はお父様も遅いし、お母様がお話してあげるわ」

「おはなし?」

「ええ、ティアも気に入るわ。古いお話よ………」







うーん、結論から言おう。


お母様のお話はおもしろかった。


この世界で一番尊きものは白をまとう者らしい。人間やエルフやその他、種に限らず生まれもって白を持つ者は高貴な者になるらしい。

なんでも年老いて、白髪が生えていく老人に関しては、貴き人になっていく、だから優しくしましょうと言う話もあるらしい。

うまくできてるな…と感心してしまった




だけど、話の中にでてくる気高き白き獣って…




隣の部屋にいるファルの事ですか?


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