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庭にの隅には、薬草や花々が植えられた温室がある。

四季を問わず室温は一定に保たれ、最近では姉妹の休憩兼ティータイムの場所になっている。



温室にはあらかじめ、ティータイム用にお菓子等が用意されていた。



「ティア様にも召し上がりやすいプディングをご用意致しました。どうぞ、こちらに」



メイドのリィは姉妹が生まれる前から家に勤め、メイドの中でも古株で、主人からも信頼があつい。

そのためよく二人について行動することが多い。



幼児用の椅子にリィの手を借りティアが座る。その横にサリィが座る。


「ねえ、リィ?ティアにサリィが食べさせてあげても、良いでしょ?」


二人のためにキリスと言う、ココアのような甘い飲み物を入れていたリィにサリィは伺う。



「ティアは一人で上手に食べられないもの。だからサリィ手伝ってあげるの」



おお!流石お姉様、お優しい。小さな私に食べさせてくれるんだ。

ま、相手も五歳児だし、そんなに上手に食べられないんだけどね。



「ねえさまといっしょ?」


優しくされてうれしい事にはかわりない。その上、今の私は上手くフォークを使えない。


二歳にしては頑張ってるんだけどな。



「サリィ様がですか?よろしいですよ。ティア様も嬉しそうですね」


にっこりとリィに言われ笑顔になるお姉様。


可愛いなあ。

普段は凛としてるのに、笑顔は可愛いとか。



「さあ、ティア。あーんして?」


「あー」



小さなスプーンですくったプディングを口元に運ばれ、食べる。



「おいしい?」


「おいしー!」





結局、お姉様に食べさせてもらい、全ては食べ切れず、三分の一ほど食べ残してしまった。

そして幼児ならではの状態に陥った。



「ティア、眠いの?」


「う…んん」



満腹感と散歩での疲労感からか、瞼が重力に逆らえない。閉じてしまう。まぶたが…下がっ…て……。

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