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吟遊詩人による聖譚歌

作者: 三沢 七生
掲載日:2025/11/11

小説『不思議な魔女っ子とちびっ子サポーターの冒険譚』より

(そら)に光る 流星のごとく

スーぜラニアの地平に 突如現れし 一人の乙女

その装いは 慎ましき使用人(サーヴァント)

されどその瞳は 星辰(せいしん)の秘めし力宿す


運命(さだめ)の糸は (いにしえ)の英雄へと結ばれし

ああ マテウスの末裔たる 武勇の少女フレヤと 邂逅(かいこう)せり

旅路を共にせん その乙女の名はアメリ

その身には 想像だにし得ぬ 聖なる力が満つ



武の才能は 百戦錬磨の強者を 打ち伏せし

魔法の才は 魔物の大群を 一瞬に消し去る(たえ)なる光

ああ、彼女は ただの乙女にあらず

神々に愛されし 奇跡の御子(みこ)なり


旅は導かん コーネラ子爵が(おさ)むマーテラ村の 悲痛なる叫びへと

そこに出現せしは 戦慄(せんりつ)の災厄

ロセ・クイーンスパイダー 闇の深淵より出ずる



アメリは躊躇(ためら)わず 仲間と力を合わせ

禍々しき眷属の群れを 魔法の炎にて一掃せん

傷つき倒れし 勇敢なる戦士たちを

その御手(みて)にて たちまちに癒やし 再び立たしめた


ついに放たれしは 女王の心奥より湧き出ずる憤怒の波動

アメリは立ち向かう 両手に光と闇を宿し

光の剣と闇の剣を 強く握り締め

その魂は 赤き(ほのお)のごとく輝きぬ



繰り出されしは 流星と見紛う剣閃の数々

大地を穿つ 氷柱(ひょうちゅう)() 女王の甲殻を砕き尽くさん

深き傷を負い 瀕死の女王より

立ち昇りし 絶望の闇の柱

ついぞ彼女は切り裂いた


ああ、絶望のロセ・クイーンスパイダーは ここに討たれ

彼女の功績は (そら)高く響き渡る

かくしてアメリは 英雄の座へと昇りつめ

後世に語り継がれん クイーンスレイヤーと

絶賛執筆中の作品中に掲載した詩となります。


アメリとフレヤさんが異界へ行っている間、元の世界ではこんな歌が流行ってましたというエピソードのために作った詩です。

吟遊詩人が歌いそうな歌詞を意識しました。


『516.聖譚歌』にて登場します。

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