吟遊詩人による聖譚歌
小説『不思議な魔女っ子とちびっ子サポーターの冒険譚』より
Ⅰ
天に光る 流星のごとく
スーぜラニアの地平に 突如現れし 一人の乙女
その装いは 慎ましき使用人
されどその瞳は 星辰の秘めし力宿す
運命の糸は 古の英雄へと結ばれし
ああ マテウスの末裔たる 武勇の少女フレヤと 邂逅せり
旅路を共にせん その乙女の名はアメリ
その身には 想像だにし得ぬ 聖なる力が満つ
Ⅱ
武の才能は 百戦錬磨の強者を 打ち伏せし
魔法の才は 魔物の大群を 一瞬に消し去る絶なる光
ああ、彼女は ただの乙女にあらず
神々に愛されし 奇跡の御子なり
旅は導かん コーネラ子爵が治むマーテラ村の 悲痛なる叫びへと
そこに出現せしは 戦慄の災厄
ロセ・クイーンスパイダー 闇の深淵より出ずる
Ⅲ
アメリは躊躇わず 仲間と力を合わせ
禍々しき眷属の群れを 魔法の炎にて一掃せん
傷つき倒れし 勇敢なる戦士たちを
その御手にて たちまちに癒やし 再び立たしめた
ついに放たれしは 女王の心奥より湧き出ずる憤怒の波動
アメリは立ち向かう 両手に光と闇を宿し
光の剣と闇の剣を 強く握り締め
その魂は 赤き焔のごとく輝きぬ
Ⅳ
繰り出されしは 流星と見紛う剣閃の数々
大地を穿つ 氷柱の威 女王の甲殻を砕き尽くさん
深き傷を負い 瀕死の女王より
立ち昇りし 絶望の闇の柱
ついぞ彼女は切り裂いた
ああ、絶望のロセ・クイーンスパイダーは ここに討たれ
彼女の功績は 天高く響き渡る
かくしてアメリは 英雄の座へと昇りつめ
後世に語り継がれん クイーンスレイヤーと
絶賛執筆中の作品中に掲載した詩となります。
アメリとフレヤさんが異界へ行っている間、元の世界ではこんな歌が流行ってましたというエピソードのために作った詩です。
吟遊詩人が歌いそうな歌詞を意識しました。
『516.聖譚歌』にて登場します。




