INNOCENCE
私はヨゴレですけど(笑)
闇を祓う刃のような三日月で
散らす飛沫が星屑ならば
振るう腕を高く 高くのばそう
邪な野心で染めあげた
背表紙をならべてたからさ
資質に欠けると危ぶんだ声もあがるだろうが
ぼくから失われたイノセンス
うす汚れた英雄は悪党にも劣る
どこかに失われたイノセンス
清らかな川だけが大海にそそいでくというのは
哀しい迷信
闇に湧いた泉のような満月が
垂らす雫を掬えるならば
編んだ掌 かたく かたく結ぼう
頑なな教えを真にうけて
手拍子をたたいてきたけれど
資格を問うのも姿なき声じゃ耳を貸すなよ
ぼくから失われたイノセンス
砂を噛んだ英霊は悪霊より祟り
とっくに失われたイノセンス
清らかな裏切りを天国は拒まないというのは
都合いい理屈