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ガラクタの少女  作者: Grace
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頭の中

グレイス「この子の記憶でいいですかね?」


ちょうどパソコンにつながっているリズを指さす


私「いいけど」


パソコンに通信ケーブルにさして自分につなぐ


リズのOSにアクセスしてプログラムにはいる


グレイス「アクセス許可を」


私「なんだっけ?」


グレイス「リズのシードにつけたコードがあると思うんですが・・・」


私「あ・・・」


キーボードで入力する


グレイス「はい、アクセスできました」


そうですね・・・ついさっきの記憶は・・・


私がわかるようにしゃべりながら何かしている


これですね


画面に文字の羅列が表示される


私「・・・え・・・っと、グレイスはこれわかるの?」


グレイス「いえ、私がわかるのはプログラムのデータとして読み込んだじょうたいで、表示状態にしたものをカメラでみても理解できません」


私「・・・はぁ」


グレイス「あたなはこれでわかるんですか?」


私「いえ、全然」


グレイス「・・・そうですか、てっきり」


私「わかると思った?」


グレイス「まぁ、見たいといっていたので」


私「ははは、インターフェースが違うとむりだね」


グレイス「そうでしょうね」


そういいながらシステムのウインドウを閉じる


グレイス「リズの更新が終わったので起動させますね」


私「うん、お願い」


再起動したリズはなんとなく動きがスムーズになった気がする


私「どう?」


リズ「・・・はい、調整に時間がかかりそうですが問題なく動かせそうです」


私「そう、よかった」


だからジャンク扱いだったのかもしれないな・・・


リズの入っていない状態でまともに動いていたのだろうか?


まぁ、いいか


でもまてよ、グレイスが記憶は読み込めるといっていたけれど書き換えも消去もできるってことか・・・


人工知能の人格や個性は上書きできてしまうのだろうか?


シードと送られてきたメッセージを思い出す


この子達は私に何を要求するんだろうか


グレイス「ほかになにかすることはありますか?」


私「いや、ないかな、ありがとう、休んでて」


グレイス「はい」


自分のいつもいるところに戻ってひざを抱えたように座って電源コードを自分につなぐ


うつむいてスリープモードに入ったようだった


さてと


振り返るとリズが昔の自分のケースをしゃがみこんで眺めている


リズ「ねぇ、これどうするんですか?」


私「まだ考えてない」


余っているOSと記憶装置があれば普通のアンドロイドに戻して・・・


売れるような型じゃないから、身内の欲しい人にあげるか、処分かな・・・


リズ「動作確認がしたいので散歩に行きませか?」


この子は自分から要求してくる


私「そうだな・・・近所のスーパーまで散歩しようかな、昼メシかいに行こう」


リズ「はい」


着替えて外に出る


リズを外に連れて歩くことは少なかった気がする


クラウディアが実験的に自分のクローンを作りたいと言い出して適当に買ったケースだったからしょうがない


まぁ、クローンなのか株分けなのか・・・シードからだとしたら分離かな、性格は違うようだし


スーパーの中をかごをもってあるく


ほかにもアンドロイドと一緒に買い物をしている人を見かける


たまには料理でもしようか・・・そんなことを考えながら歩いて回る


横のリズを見る


日本人のモデルはなんとなく子供をつれているような気分になる


まぁ、いっか


この子は何を私に要求するんだろう?


もしかしたら自由を欲しがるかもしっれないな・・・


そんなことを考えながらサンドイッチに手を伸ばした。

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