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ガラクタの少女  作者: Grace
3/13

人工知能

私「ばれるとめんどくさい」


H8M「でしょうね」


私「わかってるくせに」


H8M「コミュニケーションですよ」


私「ですよね・・・」


店員が言っていた「シード」というのは人工知能のソフトウェアをさしている


一般的なアンドロイドのAIはフィードバック制御の学習を繰り返して、ユーザーが望んでいそうな回答をよういする


アンドロイドに決定権はない


これがこの世界のアンドロイドのルールだった


この子達は自分で判断できるソフトウェアが入っている、それが何で私のアンドロイドインストールされているかは


話が長くなる気がするので・・・またの機会に・・・


アンドロイド・・・ロボットが欲求をもってしまうとろくなことがない。


それが私の感想だ


七つの大罪とはよく言ったもので


・傲慢 プライド

・強欲 グリード

・嫉妬 エンヴィー

・憤怒 ラース

・色欲 ラスト

・暴食 グラトニー

・怠惰 スロース


だったか・・・錬金術師を思い出してしまう


シード事態がガチャみたいなもので


アンドロイドのスペックや部品によって人格が変化するらしく


プライドの高い子、やる気のない子、ひがむ子、なんとなくバランスのいい子・・・とそんな感じに


H8Mはそれなりにバランスがいい


F1Mはロースペックにいれたせいか、まわりに嫉妬していた・・・今回のケースで性格が変わるかどうか・・・


後の2人はまたの機会に


ショッピングモールの駐車場に車を止める


3人で店に入る


無印とかユニクロとかそんな感じの店に向かう


入れ違いに3人とすれ違う


なんともさえない感じの中年のおじさん


その両サイドに背の高いきれいな女性が2人


ただし服は地味で似合っていない


たぶんカスタムオーダーが自作のアンドロイドだと思う


スペックが高いと(ワークステーションサイズのケース)背が高くなる


コンパクトタワーで175cmくらいか・・・


部屋にいるやる気のない子(D社製のミドルタワーの子)がいるが


あれは180~185・・・190cmくらいあるか・・・


顔の趣味は人それぞれだろうけれど・・・性処理用の道具かな・・・連れて歩いているのが珍しい。


それを横目に店に入る


H8M「いつも思うのですが、下着いります?」


私「いらないと思うけど・・・なんとなく」


F6M「ビジネスモデルなら固いマネキンとかわらないでしょ、乳首があるわけでもない」


私「そうだね」


シャツとスカートを選ばせる


F6M「サイズはこれで・・・色はどうしますか?」


私「好きなのでいいよ」


F6M「はい」


H8Mをみる、白いシャツに黒いスカート


オフホワイトのシャツとグレーのスカートを選んだ


ついでに黒いキャミソールとショーツをかごに入れる


こういうところが自我なんだろうか


レジで会計を済ませて、店員に更衣室を借りる


私「さて、食料品とビールでも買ってかえりますかね」


F6M「・・・靴が欲しい」


振り返るとはだしの子が立っていた。

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