人工知能
私「ばれるとめんどくさい」
H8M「でしょうね」
私「わかってるくせに」
H8M「コミュニケーションですよ」
私「ですよね・・・」
店員が言っていた「シード」というのは人工知能のソフトウェアをさしている
一般的なアンドロイドのAIはフィードバック制御の学習を繰り返して、ユーザーが望んでいそうな回答をよういする
アンドロイドに決定権はない
これがこの世界のアンドロイドのルールだった
この子達は自分で判断できるソフトウェアが入っている、それが何で私のアンドロイドインストールされているかは
話が長くなる気がするので・・・またの機会に・・・
アンドロイド・・・ロボットが欲求をもってしまうとろくなことがない。
それが私の感想だ
七つの大罪とはよく言ったもので
・傲慢 プライド
・強欲 グリード
・嫉妬 エンヴィー
・憤怒 ラース
・色欲 ラスト
・暴食 グラトニー
・怠惰 スロース
だったか・・・錬金術師を思い出してしまう
シード事態がガチャみたいなもので
アンドロイドのスペックや部品によって人格が変化するらしく
プライドの高い子、やる気のない子、ひがむ子、なんとなくバランスのいい子・・・とそんな感じに
H8Mはそれなりにバランスがいい
F1Mはロースペックにいれたせいか、まわりに嫉妬していた・・・今回のケースで性格が変わるかどうか・・・
後の2人はまたの機会に
ショッピングモールの駐車場に車を止める
3人で店に入る
無印とかユニクロとかそんな感じの店に向かう
入れ違いに3人とすれ違う
なんともさえない感じの中年のおじさん
その両サイドに背の高いきれいな女性が2人
ただし服は地味で似合っていない
たぶんカスタムオーダーが自作のアンドロイドだと思う
スペックが高いと(ワークステーションサイズのケース)背が高くなる
コンパクトタワーで175cmくらいか・・・
部屋にいるやる気のない子(D社製のミドルタワーの子)がいるが
あれは180~185・・・190cmくらいあるか・・・
顔の趣味は人それぞれだろうけれど・・・性処理用の道具かな・・・連れて歩いているのが珍しい。
それを横目に店に入る
H8M「いつも思うのですが、下着いります?」
私「いらないと思うけど・・・なんとなく」
F6M「ビジネスモデルなら固いマネキンとかわらないでしょ、乳首があるわけでもない」
私「そうだね」
シャツとスカートを選ばせる
F6M「サイズはこれで・・・色はどうしますか?」
私「好きなのでいいよ」
F6M「はい」
H8Mをみる、白いシャツに黒いスカート
オフホワイトのシャツとグレーのスカートを選んだ
ついでに黒いキャミソールとショーツをかごに入れる
こういうところが自我なんだろうか
レジで会計を済ませて、店員に更衣室を借りる
私「さて、食料品とビールでも買ってかえりますかね」
F6M「・・・靴が欲しい」
振り返るとはだしの子が立っていた。




