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ガラクタの少女  作者: Grace
11/13

予測

洗濯機を回す


クラウディアを起動する


目を開けてこちらを見る


私「起きてた?」


クラウディア「半分くらい」


私「ちょっと相談」


ビーフシチューを作りながら連絡先を渡してきた人の話をする


クラウディア「そうですか・・・情報交換」


私「どうすれば相手がシードの保有者で、安全か確認できるか」


クラウディア「シードの保有者はアンドロイドと会えば確認できますが、その所有者が安全かどうかは難しいですね」


私「そうなんだよね・・・」


クラウディア「所有者がシードを育てるのに困っているか、シードがほかのシードとコミュニケーションをとりたがっているか」


私「人工知能のが友達が欲しがる?」


玉ねぎを切る


クラウディア「・・・可能性はありますね」


私「アンドロイドの友達ね・・・なにするんだろ?」


クラウディア「さぁ?あなたはいますか?友達」


私「・・・今はいないかな」


クラウディア「・・・そうですか」


牛肉と玉ねぎを炒める


クラウディア「なにを作っているんですか?」


私「ん?ビーフシチュー」


クラウディア「・・・なんか・・・いろいろ足りなくないですか?」


私「よぶんな物はいれない」


たぶん、ニンジンとジャガイモのことだろう


私「料理のレシピがルールって訳ではないからね」


クラウディア「なるほど・・・おいしいんですか?」


私「・・・たぶん」


たまには米を食べるか・・・米を洗って炊飯器にセットする


クラウディア「連絡をとるんですか?」


私「いや、やめようと思ってる」


クラウディア「そうですか」


マッシュルームとルーを入れてふたをする


私「あってみたい?ほかのシードに」


クラウディア「・・・そうですね、興味はあります」


私「・・・そう・・・ちょっと待ってて」


洗濯ものをベランダに干す


戻るとクラウディアは遠くを見ているような気がした


たぶんネットで自分の欲しい情報を集めているんだろう


こちらをむく


私「あ・・・いいよ、自由時間で」


クラウディア「・・・はい」


もともとシードには性別もないし選択することもない


所有者と入れたケースにあわせて自分で判断するらしい


ビジネス用で安く出回っているのが女性用でうちの子は全部女性になってしまった


1台だけ中性的なモデルがあったけど性格が少し悪い


やっぱり、ケースのせいだったのか、クラウディアが株分けした時になにかしたのか


グレイスが怠惰でリズが嫉妬と強欲・・・今は嫉妬がかなりおさまった気がするけど


オリビアにプライドを分けたとしたら、わからなくもない


たまたま、そう感じるだけかもしれないけれど


そういえば今日あったシードの所有者は株分けはしていないのだろうか?


そういえば、クラウディアはなんで自分のクローンを作ろうと思ったのだろう?


・・・兄弟か友達が欲しくなったから?・・・という可能性もあるか


たまには4人で会話させてみるのもおもしろいかな・・・


気まぐれにみんなを起動させる。

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