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勘違い4.これぞ悪の所業

《シット視点》

「ん~。楽しかった」


「……無念」


僕の前で肩を落とすスフレちゃん。ベットの上での争いは連戦の末、スフレちゃんが気絶して僕の勝利になったよ。やったね。今までで1番強敵だった。

ティーティアちゃんとか4回目くらいで気絶しちゃうからね。


「発情期最強伝説が……」


スフレちゃんは獣人の発情期は最強だときいていたらしい。だから、相手の男の子には嫌われないように気をつけろとか親には言われてたらしい。

まあ、悪役の僕に掛かればこれくらい余裕ですよ。あんまり嫌がらなかったから微妙な気持ちだけど、これはNTRとかそっち系になったのかな?主人公はスフレちゃんの幼なじみとかの可能性もあるね。

……まあ、良いか。その辺の話はまた今度聞こう。今は、


「スフレちゃんの今後の生活について決めるよ」


「私の生活?」


スフレちゃんは不思議そうに僕を見つめる。よく分からないみたいだね。

でも、これって結構大事なことなんだよ。どういう目的の奴隷かによっても、福利厚生とかに違いがなきゃいけないんだから。悪役としてはひどい扱いをするものなのかもしれないけど、NTR系悪役の可能性を考えると、スフレちゃんの心をつなぎ止められる要素を残しておくべきだよね。


「スフレちゃんには3つの選択肢があります!」


「おぉ。3つ」


「まず1つ目!僕のペットとして生きていく選択肢。この場合、家の中では割と人権が無視されることになるよ」


「なるほど?」


なるほどとは言いつつ、よく分かって無さそう。これは詳しく教えてあげないとね。

僕としてはどの選択肢でも良いんだけど。


「具体的には、食事をペット用のお皿で食べてもらったり、トイレをペット用のものでしてもらったりすることになるね。あと、家にいいる間は普通の首輪をはめてもらうことになるかも」


「……お、おう」


スフレちゃんの目が死んだ。これは嫌だとか思ってるのかな?

まあ、まだ選択肢はあるから大丈夫!


「次に2つ目!屋敷の使用人として生きていく選択肢。掃除洗濯料理、と家事を全部やってもらうことになるね。こっちはある程度人権が与えられるよ」


「そう」


「ただ、屋敷は広いから1人で掃除を全部するのは大変かもねぇ」


「確かに」


学校に通ってる日は、学校と家事と睡眠で時間を使い切りそうだね。休みの日は休みの日で大変だと思うけど。自由時間はほとんど無いだろうなぁ。


「で、最後に3つ目!僕のお仕事を手伝う選択肢!これに関しては、選んだら2度と変更は出来ないよ。後、具体的な仕事の内容も全部秘密!これを選ばない限り教えられないね!」


「……何も分からない」


「うん。そうだね。何も分からないように言ってるんだよ」


僕のお仕事は秘密にしておかないといけないからね。例え奴隷に対してであっても話すつもりはないよ。今のところ僕の仕事を知ってるのは、仕事で関わる人とティーティアちゃんくらいだろうね。


「決められないなら、1つ目と2つ目は体験してみるって言う選択肢もあるよ。……うん。そうだね。やってみようか!」


「体験?」


この日、スフレちゃんの体験コースが始まった。まずは、ペット生活。

僕は宣言通りスフレちゃんに首輪をはめる。普通の生活の所も多いけど、


「はい。スフレちゃんはお昼ご飯のこれを床で食べてね」


「……これ?フォークは?」


「ないよ。ペットだから、そのままお皿の中身を口に入れようか」


僕はニッコリと微笑む。ペットだからね。テーブルで食べさせてあげるつもりもないし、ナイフフォークを使わせてあげるつもりもない。言葉通り犬食いして欲しいね。……狐の獣人だけど。

違いは食事だけじゃなくて、


「トイレ、ここ?」


「うん。そう」


僕は笑みを浮かべて頷く。ペット用のトイレは、リビングに用意してある。つまり、僕がリビングにいるときは僕の目の前で用を足さなきゃいけないわけだね。ペットだから、そういうものでしょ。うん!(満面の笑顔)

因みに、半泣きに鳴りながらスフレちゃんは僕の前で用を足しましたとさ。羞恥心とか色んな感情で表情がグチャグチャになってるスフレちゃんが可愛かったです!その後お風呂で身体を洗ってあげて、それでも塞ぎ込んでるスフレちゃんを半ば強引に押し倒したらスフレちゃんの方も変な扉が開きかけたよ。

当然かもしれないけど、ペットはその日以降絶対にやらないと宣言されましたとさ。



《女神視点》

「う、うわぁ~。出ましたね。シット君の激しすぎるS.……目の前で用足しさせるのは流石にドン引きです」


「とりあえず、出会って初日でやることではないわよね。シット君色んな意味で英雄だよ。うん。本当に」


天使と女神は、揃ってシットの行いにドン引きしていたとさ。ただ、天使の方が少し期待する眼差しを女神に向けていたとかいなかったとか。

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