プロローグ
一応18禁表現等ございませんが、主人公の立場が風俗嬢なので、15歳未満の閲覧はお控えください。
ちなみに風俗嬢を賛美しているつもりもございません。落とす気積りもございませんが。
フィクションとしてご覧ください。
夜に咲く華がある。
都心の横に隣接し、潔癖な昼の顔をはずした人間の欲望が花咲く町。
ここは夜の街と呼ばれし、舞台町。
その町にはたくさんの人がその人生とともに訪れる。
たくさんのネオンに飾られた街路、その下に集う蝶のような、華のような艶やかな女達。
それに誘われるように集まる男達。
その名の通り街はまるで、男も女もまるで劇の登場人物のように踊り、情熱をあげ、憎悪を繰り広げる喜悲劇の舞台だ。
たくさんの華と欲望と金とを内包し、夜に昇華させる町。
駅から真っ先に見える場所にある場所に建つビル軍。
ネオンの電飾が華々しく最も目立つ場所ひしめくように数あまたある店店。たくさんあるからと言って何も考えずに入るのはよしたほうがいい。
派手な外観に騙され、店頭に立つ若い女性に誘われて地下にでも入れば、何が待ち受けるかわからない。
多く支払いを求められるならまだいい。場合によっては翌日身包み剥がされ、翌日冷たくなる可能性もはらむ。決して店の仕来りに逆らってはいけない。
そんな危険を払っても、いや払っているからこそ、この町は人々を魅了してやまないのだろう。
さて、私はこれからこの町に花開いた一輪の華の話をしようと思う。
私が誰かって?
そんなことはどうでもいい。
ただ、私が話すことに貴方が興味を持つか否か。ただそれだけの話だ。
聞きたくないならいつでも引き取ってもらっていい。
だが、少しでも聞きたいと思うのならば、どうぞごゆるりと聞いていかれるといい。
始まりはこの舞台町の一角から始まる。
謎の紳士風に仕上げてみた。
誰だよとか突っ込みはなしで。
まるでロマン小説のようだが、そうでもないような。
とりあえず足掻きます。