99決定権
キーーーン
うぅ、まだ耳鳴りが聞こえる(涙)
ことりの怒声を近くで聞いたせいだ。
「ことり、ホンマにごめん!なんとかもぐを病院とトリミングに連れて行ってくれへん??もしかしてもう予定入れちゃってる?でもでも!年末年始はおじいちゃんおばあちゃんの家帰るやろ?出来れば帰る前にお散歩デビューさせたいねん!だからお願いッ!!」
みのりはさっきより真剣に手を合わせてことりに頼む。
出来ればオレも早めにお散歩デビューはしたい!
期待を込めてことりを見上げた!
するとことりは再びため息をついて、
「もぐを預かるって決めた時から予定くらい空けてあるし、うちはそんな無責任ちゃうわ!病院やトリミングには連れて行くし、連れて行かなあかんことを怒ってるわけやない。お姉ちゃんが忘れてる事に怒ってるんや!そこんところ間違えなさんなッ!・・・ちゃんと、必要な書類とかは忘れんといてや。」
「うんッ!ことりごめんね!ありがとう♪」
ふぅ、終わったぁ!
ことりの怒る様子は自分が怒られてなくても背筋が伸びてしまうくらい怖いんだよな(汗)
でも、わざわざ予定空けてくれたのか。嬉しいけど、なんか申し訳ないな。お父さんやお母さんもいるだろうから予定入ってても無責任にはならないと思うんだけど・・・
「「ただいま〜♪」」
「おかえり〜。」
「おかえりなさい。」
家に帰ったらすぐにことりに洗面所に連れて行かれ、足をふかれた。
まだまだ慣れないけど、最初よりはマシかな。
いつも通り朝食の時間になり、「いただきます。」を言う前にオレはお父さんの隣にスタンバイする。
オレの中にことりの機嫌が悪いから自重しようというオレと今日もおこぼれ貰うぞ!っというオレがいたが、おこぼれ貰うぞ!派が圧勝して可決された結果である。
「お父さん、お母さんもぐ今週の土日泊まるから。」
ことり、それ相談になってないよ?
「おお、そうかそうか。」
「分かったよ。」
ええ!あっさり過ぎないか!?
「やっぱりことりからお願いしてもらって良かったわ♪」
みのりよりことりのお願いの方が通りやすいのか?
「「だって、もぐの面倒は全部ことりが見るんやろ?(でしょ?)」」
「当たり前でしょ♪ねぇもぐ、こっちおいで♪」
なるほど、ことりが責任って言ってた意味やみのりがなんでことりにお願いするのか分かった。この家にオレが入れるかどうかは、面倒を見ることりがイエスというかどうか、ただそれだけなんだ。
どおりでことりに決定権があるはずだよ!
あらためて状況を確認したオレは、ことりの膝の上に移動して丸まった。
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