92聞き捨てならない
みのりの有言実行によって構い倒されたオレは「夕飯の支度しなあかん!」と慌てたみのりに(やっと解放され)サークルに戻された。
あまりの疲れと昼寝不足から、すぐに睡魔に襲われあらがうことなくしたがった。
「ただいまー。」
「大地くんおかえり〜♪」
「もぐもただいまー。」
まっすぐサークルまでやってきて挨拶する大地に『おかえり♪』と視線を合わせて、軽くしっぽを振ることで答える。
そして再び眠ろうと伸ばした前足の上に顎を乗せて瞳を閉じた。
「もぐ、元気ないなぁ。」
主に、みのりのせいでな。
「もーぐ、帰ってきたで?起きろー?」
寝かせてくれ!
「みのりー、もぐ元気ないでー。やっぱり注射のせいやろか?」
「さっきまで沢山遊んでたからやと思うわ♪」
「サークルから出したん?」
「うん、ことりに『下痢や嘔吐でもしてるんか?』って聞かれて、『してない』って答えたら、『出さへん方がストレスや』みたいなこと言われてん。」
「まぁ、それもそうやな。みのり晩ごはんすぐに出来る?」
「うん♪」
「じゃあもぐ、ごはん食べ終わったら遊ぼうな♪」
寝かせろよッ!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ごはんを食べ終わったオレは、大地の膝の上に乗り頭を撫でられていた。
ボール投げとかじゃなくて良かった!
撫でられる事の心地良さに再びウトウトし始める。
「大地くん、そういえばお休み取れた?」
「取れたで、夜行バスのチケットもちゃんと取れた。」
「よかった♪チケットも、もう取ってくれたんやね♪ありがとー♪」
「ええよ。それより、ことちゃんもぐの事預かってくれるって?」
「あ!」
「うん?」
「ごめん!!聞き忘れたわ!!!」
慌ててスマホを取って電話をかけようとするが、少し考えてスマホをテーブルに戻した。
「うん、多分大丈夫やと思うわ。昼間は用事あっても夜は誰かおるやろうし。」
「そうやけど、日程だけでも連絡しといたら?」
「そうやね♪」
スマホを再び手に取り、ぶつぶつ呟きながらメールを打っているようだ。
「ーーってなわけで、20日の夜にもぐを預けに行くね♪帰りは24日の朝・・・朝帰ってきて仕事行くまでに、お迎え難しいから夜まで預かってもらおっか?」
「ええんちゃう?」
「じゃあ、帰りは24日の夜になります♪お土産沢山買って帰るからよろしくね♪っと、よし!送信!」
ちょっと待って!!今聞き捨てならない言葉があったんだけどッ!?
お読み頂きありがとうございます(^人^)




