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90あなたはどっち派?


「へぇ〜『トライやるウィーク』とか懐かしいな♪」


「ことりの時もあったんよね?」


そうなの?


「あったよ〜。でも、うちの時はそんなに提携してる所が多くなくて、うちら生徒がペットショップがいい!なんて言おうものなら『コネがあれば自分で交渉してこい!』って先生に言われてたけど、まぁその言葉を聞いた家でお店やってる子とかは、『許可とりました。』って言って1週間家の手伝いした子もいるみたいやで。ペットショップなんて羨ましすぎるわ♪」


「先生も先生やけど、生徒も生徒やな。誰?その先生?」


ことりの時には、ペットショップって選択肢はなかったんだな。ことりに合ってそうだけど。


「お姉ちゃんは知らんと思うわ。私が入学してから来た先生やし。」


「そうなんや、残念。っで?ことりはどこに行ったん?」


「障害者支援施設で入居者のお世話のお手伝いや話し相手になったりしてたけど、今でも行って良かったって思えるほど自分の為になったよ。」


「なんか意外やな。例えば?」


「うるさいな。うーん、簡単に言うと自分の視野が広がって考え方が変わったと思う。電動車椅子で市内を散歩してみましょうって事で、私も車椅子初めて乗ったんやけど、めっちゃ怖かった!!ほんの1センチの段差でもタイヤの角度が悪いと上れないし、車は横通るし、すれ違う人がいるとぶつからないか焦るし、自転車とかとは全然違う世界やったよ。」


そうなんだ。まだお散歩デビューしてないから分からないけど、視点が違うと外歩くにも人間の時とは違う注意力が必要なのかもしれないな。





「それでお姉ちゃん今年はクリスマスどこに行くん?」


「24日25日は休めなかったけど、その前に東京に2泊3日で行こうと思ってるねん。」


「東京っていうか千葉やん。」


ことりの手には、有名過ぎる夢の国の観光ガイドブックがあった。


うん、あそこ実際は千葉県にあるんだよな。

それよりもガイドブックの付箋の数が多過ぎる!?

ほぼ全ページにあるんじゃないか!?

付箋の意味がない!!


「東京でええの!実際に東京にもよるねんから。」


「そうなんや、それでランドとシーどっち行くの?」


「もちろん両方♪」


「東京にも行くんやろ?ハードスケジュールちゃうん?」


「問題ないよ♪下調べ完璧やから♪」


「それは楽しみやな♪そうそう、うちのカヌーのコメント読んでくれた!?めっちゃおもろかったからオススメなんやけど♪」


「えっ?カヌーなんかあんの?知らんかったわ。シー?」


「ちゃうちゃう、ランドやで♪何ページやったかなぁ?ちょっと待ってな。」


ことりがガイドブックのページをめくり、該当のページをみのりに見せる。


「えーと『自力でカヌーを漕いでランド内を散策♪キャストと会話出来る1番前の席がオススメ♪面白いかどうかはキャスト次第!!』何これ?」


「簡単に言うとカヌーはキャストさんがランド内を案内するアトラクションで、1番前と後ろ両方の席乗ったら、前の席の方が世界観に入れて面白かった♪」


それ確認するために2回乗ったの!?


どうやら、あのガイドブックは姉妹特別製らしい。お互いが行った時に気になったこと、面白かったこと、お得情報をガイドブックに直接書き込んで共有してるようだ。


例えば、1つのアトラクションに大地は物足りない、みのりはまぁまぁ?ことりは普通など、身内だからこそ許される辛口評価のガイドブック!!


とあるショップは右から何列目のレジが柱の死角になっていて意外と空いてるとか、このショーを見るならこの席がベスト!とか豆知識が盛沢山!!!


そのあまりにも細かく記されたガイドブックにたまたま話したキャストさんがドン引きしたらしい。


「そういえば、シーのキャストさんで凄い人いたよ!」


「凄い人?」


「そう!次どこ行こうかなぁ?って地図みて友達と話してたら、『何かお探しですか?』って聞かれて、とっさにうち『面白い所探してます♪』って答えてん。」


ひどっ!!


「なんちゅう返しを・・・」


「意地悪とかちゃうねんで!?別に次行くとこ決めるために地図開いてるだけで、迷ってませんよ〜って意味やってん!」


それは伝わらないと思う。


「それで、その人どうしたん?」


「それが、うちが行くの忘れてた、お姉ちゃんの絶対オススメのショーを案内してくれてん!凄くない!?」


おぉ、凄い偶然・・・


「そのキャストさん素晴らしいな♪」


「そうやろ!?めっちゃびっくりしたわ♪ショーもホンマに綺麗やったわ♪」


2人とも本当に夢の国が好きなんだな♪『天気悪くても楽しめる!』と言い切れるところに常連度を感じる。



お読み頂きありがとうございます(*^ω^*)

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