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9手のひら返し


「あ〜じゃあ、ちょっとだけ」

「ありがとうございます♪すぐにご用意しますのでそちらのベンチでお待ち下さい」


茶髪の男をベンチにうながし、エプロンと消毒液を手にオレのもとへ駆けて来る広瀬さん


「チーくん早速出番よ〜♪お兄さんにしっかりとアピールするのよ〜♪」

いやいやオレの希望は可愛い癒し系のお姉さんなんだ!

広瀬さんには悪いが気にいられるわけにはいかない!!


「エプロンどうぞ〜♪では消毒するので両手を出してもらえますか?」


広瀬さんは差し出された両手を消毒しながら、オレがワクチン1回しか受けておらず、ワクチン3回受けるまでは触る時の消毒の必要性や散歩が出来ない事を話す(地面に降ろさなければ外に連れ出すのは車の音や街の雰囲気に慣れる為にも逆に推奨らしい)


広瀬さんの息つぎなしのトークは犬を飼う初心者が、知らなければならない事を短い接客時間で少しでも知ってもらうためなんだろう

接客力としてはいけないかもしれないが、犬への愛情を感じる接客だ


ベンチの前にひざ立ちで一生懸命オレをアピールする広瀬さんに罪悪感を感じつつ

茶髪の男の指を噛んだり、ギャンギャンうるさくしたりと嫌われようとしてみる


茶髪の男がじゃあそろそろとオレを広瀬さんに返そうとし、オレが自分のミッション完遂に安堵した時


「大地くん何してるの?チワワ?めっちゃ可愛いね♪」っと女性の声が聞こえた


声の聞こえた方をみてみるとオレの理想がそこにいた


可愛い!優しそう!癒し系!きたぁぁぁ〜!!


「お姉さんも良かったら抱っこしてみませんか?」


広瀬さんナイス!!


オレは手のひらを返したようにシッポと愛想を振りまくった



お読み頂きありがとうございます(≧∇≦)

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