84トライやるウィーク・・・体重測定
昨日は3話上げています。
その内2話は広瀬さん目線の過去の話なので読み飛ばしても繋がるとは思いますが、お読み頂けると嬉しいです♪
「こんにちは、森山さん。ワンちゃんのお名前がもぐちゃんですね。今日はワクチン接種2回目ということでお間違いないですね?」
先生がカルテを見ながら再確認した。
みのりと大地が同時に頷く。
「先生、ちゃんと彼女達の紹介をしてください!」
戻ってきた動物看護師さんが女子中学生を紹介するように注意する。
確かに患者側からしたら誰だこいつらってなる人もいるかもしれないな。
ただ、先生は毎度毎度のことに若干めんどくさくなってそうだ。
その証拠に、
「えっと、もぐちゃんって広瀬さんが言って・・・なんでもないです。」
一瞬で力関係が分かった気がする。
動物看護師さんの眼力が怖い。
確かに、広瀬さんが『トライやるウィーク』を説明してようがしてなかろうが、先生が説明する事に意味があるんだよね!?だよね!?
分かったからお願いします。眼力で部屋全体を威圧するのは止めてください!女子中学生達も困ってるじゃないか!
「改めまして、彼女達は『トライやるウィーク』で、この病院に来ています。えっと『トライやるウィーク』のことは・・・?」
先生、そんなにめんどくさいのか?
「あっ知ってるんで・・・」
みのりが右手を小さく上げて、説明不要と告げると先生は安心したような笑顔になった。
「そうですか♪じゃあ2人とも自己紹介を。」
「「はい!」」
先生に促された女子中学生達が気持ち1歩前に進んで挨拶する。
「夏川梓です。よろしくお願いします!」
「川野菫です!よろしくお願い致します!」
「看護師の松嶋です♪よろしくお願いします♪」
「「「「「・・・・・」」」」」
・・・・・どさくさに紛れて挨拶した眼力の強い動物看護師さんは、松嶋さんと言うらしい。
「まずは体重から計りましょうか。診察台の上にもぐちゃんを乗せて、皆さんは台に触らないようにお願いします。」
そうそう診察台そのものが体重計となってるんだったな♪
オレを落とさないために先生、松嶋さん、夏川さん、川野さん、みのり、大地が診察台を囲むように手を広げて立った。
いや、オレ暴れないし!
そもそも超大型犬が乗れるくらい広い診察台からどうやったら落ちるんだ!?
オレの気持ちは当然だが届かない、6人ともまるでバスケのディフェンスのように腰を落として両手を広げている。
よほど、オレから手を放している状態が不安なのだろう。
診察室が張りつめた(オレにとっては奇妙な)緊張感に包まれた!!
・・・・・・・・・・ピピピッ!
「690グラム!確保ッ!!」
確保ってなんだよ!?
先生の声に他の5人がいっせいに診察台に近づき、オレを落とさないように手を伸ばして支えられた!
いや、これマジで怖い!!同時に詰め寄らないでッ!!
「もぐちゃん順調に大きくなってますよ♪」
先生の一言に全員の顔がほころぶ。
なんだそのやりきった感は!!
広瀬さんと来た時はこんな感じじゃなかったぞ!?
お読み頂きありがとうございます(*^ω^*)




