65安眠妨害
カシャ カシャ カシャ
変な音がして耳がピクピク動く。
「やばい!起きそう!」
「微睡んでても、もぐはかわいいなぁ♪」
小声で話すことりとみのりの声が聞こえる。
ん〜〜〜。
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
「寝ぼけながら、伸びをするもぐかわいい〜♪」
みのりのテンションが上がっているみたいだが、いかんせん眠い。
対戦(?)を終えた2人に思い出したようにテニスボールを追いかけさせられて、クタクタになったオレはお昼ごはん(缶詰め『じっくりコトコトとろけるまで煮込みました ふるさと角煮 おふくろの味』入り)を食べたら、眠くなって寝てしまった。
普段、日中お留守番のオレはこの時間は爆睡中だ。
よく今まで起きてたと自分を褒めてやりたい。
テンションで起きていられる時間はもうとっくに過ぎてる。
お願いだ!2人共!!寝かせてくれ!!!
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
うるさいわッ!!
さっきからなんなんだ!!?
跳ねるように飛び起きて2人を見上げると、2人はスマホをオレに向けてかまえていた。
「もぐ、こっちだよ〜♪」
「わー!わー!わー!もぐ、そのまま!首こてんってしてて!笑って!笑って!目線だけこっちッ!!」
みのりはまだ分かるが、ことりのわー!わー!わー!っていう棒読みはなんなんだ!?あと笑ってって何!?それと注文多過ぎ!!!
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
「「かわいい〜〜〜♪♪♪」」
イラッ!!しつこいわッ!!!
この後もみのりとことりは写真を撮り続けて、お母さんが夕方「仕事終わったよ。」と電話をくれる頃には、オレはカメラを向けられることが嫌いになってた。
えっモデル犬?なにそれ?美味しいの?
お読み頂きありがとうございますm(_ _)m




