63ことりの失敗
パッカーーーン♪
ことりの手のひらにある缶詰めをガン見して、しっぽを振りまくる♪
今日も缶詰めもらえるんですね♪
ありがとうございます!!
みんなの食事を見つめてたが、みのりとことりの監視が厳しくお父さんにおこぼれもらう事は出来なかった↓
でも我慢しただけの事はあるはずだ!!
それだけ昨日の晩ごはんは美味しかった!
ことりは1度缶詰めを開けると、4食続くと言ってたから、今日も同じごはんのはず!
パッカーーーン♪は缶詰め開けた音じゃないのかって?
アレはイメージだよ、オレの心のイメージ。
実際にはサランラップを外しただけ。
レンジで温めた物をドッグフードをふやかした物と混ぜる♪
まだかな?♪まだかな?♪
期待を膨らませて待つオレに笑顔を向けてから再び作業に戻ることり。
混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ・・・
やっ、やり過ぎじゃない?
思わずことりの足元へ行き、チョンチョンと足に触れる。
「もぐ〜ちょっ〜〜〜と待ってね〜〜〜♪今日の缶詰めは『じっくりコトコトとろけるまで煮込みました ふるさと角煮 おふくろの味』やで〜〜〜♪」
また、変なネーミング!角煮って豚肉だよね!今さらだけど犬が食べて良かったの!?いや、缶詰めになってるからいいのか?・・・じゃなくて!もう、いいでしょ!?早くごはんちょうだい!!
キュゥ〜ン キュゥ〜ン キュゥ〜ン
鳴きながら要求しつつ、肉球パンチ連打!!ついでに上目遣いプラスだ!!
「くっ!可愛い!!」
ことりが悶えるが、ごはんはくれなかった。しかもまだ混ぜてる!?
なんで!?
なんかおかしい!
いつものことりなら『ごはん作ってる時にくるんじゃない!』って怒ってるはずなのに、待つように言うだけ・・・そして混ぜ続けられるごはん。
本当にどうしたの?
キュゥ〜ン キュゥ〜ン キュゥ〜ン?
さっきより弱めに肉球パンチ。
お腹すいたよぅ(泣)
「ごめんねもぐ。お利口さんだからもう少し待ってて?」
ことりが困ったように言う。
「ことりどうかしたの?」
みのりも不思議に思ったみたいで尋ねてきた。
「それが・・・ごはんが全然冷めなくて。温め過ぎたんかな?」
ことりがみのりにお皿を差し出すと、みのりが指でチョンと触れ、すぐに離すと熱さを誤魔化すように手をブンブン振ってる。
よっぽど熱かったんだろうな。
事情が分かったオレはフセをして待つ事にした。
みのりとことりが試行錯誤して、プラスチックの容器なら冷めやすいかもしれないと、子供の頃に使ってたお皿に入れてごはんをくれた。
ことりも今回は罪悪感があるみたいで『待て』をせずに美味しいごはんにありつけた♪
まぁすでに待たされてたからね(笑)
お読み頂きありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ




