61オレの容姿
それはぬいぐるみに見えた。
目はまん丸としており、まつ毛も長く、耳もチワワらしく大きくピンと上を向いている。耳も目も鼻も口も全てが計算されているかのような完璧なバランスで配置されており、心配してた模様はマズルとマズルから頭頂部、後頭部にかけて一本の白いラインが引かれ、他の耳を含めた頭全体がレッド(おそらく茶色)の色が施され、完全なる左右対称になっていた。
人間でもそうだが、普通全てのパーツが左右対称なんてありえない。
胴体は白く、右脇腹としっぽの付け根に顔と同じレッド(おそらく茶色)の模様があった。
胴体に比べて足が長く、すらっとした身体つきだった。
脇腹の模様が左右対称でないことに、少し安堵を覚えてしまうほどに、完璧だった。
己の犬を褒めちぎる飼い主はいても、自分をこれだけ褒める犬はおそらくオレだけだろう♪
はぁ?ブサイク?誰のこと?
おそらくオレは将来モデル犬として活躍するだろう!
それくらいオレは可愛いイケメンだ♪
人間に例えるとお姉様方に可愛がられるレベルのイケメンだ♪
リア充爆発しろ!と言われるほどにイケメンだ♪
「もぐ、ジーっと鏡見てどないしたん?もしかして自分が可愛いって分かってんの?もぐはエライなぁ♪」
そう言ってことりはオレを撫でる♪
うん♪オレ可愛いでしょう?お利口さんでしょう?もっと褒めて♪
調子に乗っているオレはまだ知らない。
将来、モデル犬としてデビューして活躍するどころか、飼い主(身内)から顔だけならモデル犬になれただろうにと残念がられる事になろうとは・・・・・(泣)




