表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/882

59かわいいと言われるために


「もぐ、今日はことりにべったりやねぇ〜〜〜」


ことりの隣に座ったみのりが少し不満そうにオレを見下ろして呟いた。


「ホンマに。まぁお利口さんにしてくれてるから、ごはんも食べやすかったし、別にええねんけど・・・お父さんのお迎えにも行かへんし、どうしたんやろうな。」


ことりは不思議そうな顔でオレを見るが、オレにはれっきとした理由がある!


みのり、ことり、お父さん、お母さん

この4人の中で1番『可愛い』と言ってくれそうなのはことりなんだ!


だって・・・


みのり→オレのことを愛情たっぷりで育ててくれるけど、いつも一緒にいるから、言ってくれなさそう。


お父さん→沢山マッサージされたら、こっちが記憶なくなって『可愛い』と言われても気づかなさそう。


お母さん→最低限はかまってくれるが『可愛い』を引き出すチャレンジには絶対に向かない。


ことり→怒ると怖いけど、オレへの愛情はみのりに負けない!久しぶりの再会で激甘モードなら可愛いって言ってくれそう!!


という訳でオレは今ことりにかけてる!


・・・ただ『可愛い』と言って欲しいだけなのに、1人1人分析するとハードルの高い難関クエストに挑戦してる気分になるのは何故だろう??



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「お姉ちゃん、眠いんやったらお布団で寝ぇや」


まぶたを開けると、眠ってしまったみのりを揺さぶりながらことりが声をかけてた。


やばい!寝てた!!


「しゃあないなぁ〜。もぐ、ごめんやけど、ちょっと降りてな♪」


そう言って立ち上がったことりについて行くと以前もみのりが寝てた和室に入り、布団を2枚敷き始めた。


ふかふかの布団にテンションが上がって思わずダイブする!


ジャーーーンプ♪♪♪


歩くたびに足が沈む布団の柔らかさに、テンションがどんどん上がり、とうとう自分を抑えきれずに布団の上を走り回った♪♪


走って、転んで、枕にかぶりつき・・・


パァーン!!!


突然の音にびっくりして、周りを見ると、両手を胸の前にして拍手をするような姿勢でオレを見つめることりがいた。


「も〜ぐ〜」


少し低い声に怒られる事を覚悟して、しっぽを巻きつつ、ことりに近づいた。


脇の下を両手で支えてオレを持ち上げ視線を合わせる。


「もぐ、しっぽ巻いて、しょぼんとして、あかんことしたって分かってるん?」


ごめんなさい。


眼力に耐えかねて思わず視線をそらすと、ことりは器用に人差し指でオレの頭を固定した。


「ちゃんと聞いてんの?目線外すんやない!なんでうちが怒ってるんか、ちゃんと分かってんのか!?」


ごめんなさい!!


耳を倒して、目元が潤み、ガクブル震えながらも、ことりを見つめる。


キュゥ〜ン


「うぅ〜。あかん!もぐめっちゃ可愛い!!うち、こんなん怒れへん!!!」


そう言ってことりにぎゅっと抱きしめられた。


願いは叶ったのに、複雑な気分になるオレは間違ってるかな?



お読み頂きありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ