49みのりのいない日
「大地くんホンマに1人で大丈夫なん?明日にしてくれてもいいねんで〜」
「大丈夫やって」
「わかった〜。じゃあ行ってくるね〜」
そう言ってオレの頭を撫でて出かけて行った。
カチャカチャカチャ
みのりが出かけてから大地は洗い物をしてる。まだ出かけないらしい。
ごはんを食べて満腹になったので眠ることにした。おやすみなさいzzz
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「もぐ、起きろ、出かけるで」
大地に声をかけられ、前足を遠くへ伸ばし、しっぽをぐいっと持ち上げ、固まった身体を伸ばして、起きましたよーとアピールした。
オレを抱き上げて片腕で持ち、空いた手で玄関に鍵をかけて螺旋階段を降りて行った。
大地のミニバンに乗り込んで、助手席にオレを乗せて大地が固まった。
うん、なんとなく分かった。
普段オレは車に乗る時みのりに抱っこされてるからな。
オレをこのまま乗せていいのか悩んでるんだろう。
「このままやったら危ないよなぁ。抱っこしたまま運転するか?いや、ちゃんと固定した方が・・・」
やっぱり。
「・・・あっ!ハーネスとカバン!もぐ、帰るで!」
再びオレを抱きかかえると、螺旋階段を上って家へ帰る。
家に帰ってハーネスを見つけて、大地が悩み出した。
「これ、どうやって着けるんやろう?」
うぉおおお〜〜〜い!!!何が大丈夫だよ!しょっぱなから躓きまくりじゃねーか!!
しょうがねぇなぁ。
まず、その輪っかになってる部分があるだろ?それを頭から通して首元にもっていくんだよ。
大地が持ってるハーネスに近づき、頭をぐいぐいと輪っかに押しつける。
大地に伝わったのか、輪っかをオレの頭に通し・・・
グィッ!
グェッ!ちょっ、待って!口が裂ける!!猿ぐつわみたいになってるから!!痛い痛い痛い!!!
キャッ!!キャン!!
「ごめん、もぐ!引っかかってたんか!?大丈夫か?」
痛かった・・・
それからちゃんと頭を通してくれた。
それから今、アゴの下あたりに紐があるだろう?それを足の間を通して腹の方へ持っていくんだよ。先の方に小さな輪っかがあるから、そこに胴体の方の紐を通して胴回り1周したらパチンッと留めるんだ。
「こうかな?」
大地が悪戦苦闘しつつもパチンッと音がしたので、ちゃんと終わったのだと安堵する・・・
プランプランとアゴの下あたりから紐が垂れた。
「あれ?なんか余ったな?」
イラッ!普通は余んねーよッ!!
「まぁ、いけるか」
おい!
大地はカバンにオレを入れて飛び出し防止用のリードに繋げると再び駐車場へ向かった。
大地よかったな。ことりが止めてなかったら、今抱えてるバッグはゴテゴテの可愛いバッグだったぞ。
っと、どうでもいい事を考える。
再びミニバンに乗り込んだ大地はシートベルトをカバンの取っ手に通してカバンを固定した。
「これで大丈夫やろ♪」
満足気な大地に反して、不安が募るばかりのオレは伏せをし前足をクロスさせて、その上に頭を乗せて溜め息ならぬ、鼻息をはいた。
お読み頂きありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ




