43飼い主のいない犬は怖いんです
電車はふた駅しか乗らなかった
そしてみのりの足元しか見えなかった
電車を降りて駅員さんに切符を渡し改札口を通り抜け駅を出た
そこでやっと少しカバンのファスナーを開けてもらい顔だけ外に出すことが出来た
ふぅ〜
駅からは下り坂だ
長い下り坂を降りていきいくつかの信号を渡って目的地のスーパーへたどり着いた
「うーん、お母さんまだ着いてないみたいやなぁ〜」
「そうみたいやね〜、あっお姉ちゃんもぐ私が抱っこするわ。お母さんと一緒にお店の中に入るんやろ?」
「うん♪そうやね〜お願いするわ♪」
そしてことりに抱っこされてから5分くらいたっただろうか
「あっ!来た!お母さ〜ん!こっちやで〜〜〜!!」
とことりが言った
そう。こ・と・り・が・言・っ・た!!
皆さん覚えておいでだろうか?
あれは今朝の事です
チワワの小さな頭でも忘れていません
今ことりは迷わず『お母さん』と呼んだ
朝も『みのり♪こっちだよ〜♪』と言ってくれてたら気づかないなんて事はなかったのに(泣)
ことりよ。なぜ?なぜ朝もそうしてくれなかったんだーーーーーー!!!(泣)
みのりとお母さんは店内へ
オレとことりは外のベンチで待つ事になった
スーパーの外ではいろんな人がいる
買い物客はもちろん、店員、警備員、そして外で待たされてる犬
出入口の邪魔にならない所に繋がれて、そのダックスはいた
人の良さそうなおばちゃんが「あら〜待ってるの?えらいわね〜」と言っては吠えられ
おっちゃんも前を通っただけで吠えられ
子供が指をさして「わんちゃん♪」と言えば吠えられ、そして子供はぎゃん泣き
しまいにはオレと目が合っただけで吠えられた
飼い主さん、みんなの為に、いやここは正直に言おう
オレの為に早く帰ってきておくれ!と願いながらカバンの中に隠れる事にした
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