33犬は順位をつけるもの
「「ただいま〜♪」」
みのりとことりが元気よく告げる
胃が、胃が痛い気がする
犬でも胃潰瘍になるのだろうか?
「おかえり〜」
「おかえりなさい」
お父さんとお母さんが迎えてくれる
「もぐ、おかえり。こっちおいで〜」
お父さぁぁぁぁぁん!!
みのりに床に降ろしてもらうと一目散に走っていく!!
今は甘やかしてくれる優しい手にわしゃわしゃされたい!!
キュゥ〜ン キュゥ〜ン キュゥ〜ン
「おぉ〜、ちゃんと名前呼ばれて来るなんて、もぐは天才やなぁ〜」
お父さん、もっと褒めてくれ!
もっと撫でてくれ!!
しっぽをブンブン振りながら甘えまくる
いささか、褒められる基準が情けない気もするが・・・
犬だし、赤ちゃんだし・・・
うん、気にしたら負けな気がしてきた
「「「「いただきま〜す」」」」
ジー
みんなが朝食を食べはじめる
今日の朝ごはんは、クラブハウスサンドだ!
ことりの得意料理のひとつらしい
ジー
オレが今何をしてるかって?
一言で言えば『お父さんを見つめてる』だな・・・
普段、家ではオレは起きたら、
すぐにごはんにありつけた
おまけにみのりや大地がごはんを食べる時には、空腹は満たされてるし、サークル内にいるという事で、今までこんな気持ちになった事はなかった
家ではやはり『オレが中心』なんだ
だけどここでは違う
散歩から帰ったらことりは水だけを用意してくれて、すぐに自分たちの朝食の準備を始めた
ことり曰く「犬は順位をつけるもの」らしい
そのためにことり達が朝食を食べてから、オレが朝食を食べるという事態になった(泣)
この家にはサークルはない、自由に動ける分、我慢が出来ない、腹が減った!
料理してることりの足もとでキュンキュン鳴けば「料理してる時にキッチンに入ったらあかん!!」と怒鳴られた
みのりも「人間の食べ物って、もぐにとってよくないねんて〜」とあしらわれた
お母さん・・・・・試す勇気が出ない
だからお父さん!!
その美味しそうなベーコンのカリカリをちょうだ〜〜い!!!
お父さんが娘2人の目を盗んで1センチほどのベーコンのかけらをくれた♪
おぉ美味い❤️
犬生初の人間食を味わってると
「もぐ!テメェ何食べとんねんコラァァァ!!」
「お父さん!もぐにあげるな言うたでしょ!!」
ということりとみのりの怒声がとんだ・・・
怖くてオレのしっぽは再びしゅるんと隠れた
お読み頂きありがとうございますヾ(@⌒ー⌒@)ノ




