32言い訳をさせてください
ガクブル ガクブル ガクブル
「お姉ちゃん、はい、これで消毒して」
と携帯用ボトルスプレーを渡す
「ありがと〜♪」
ガクブル ガクブル ガクブル
「も〜ぐ〜♪お迎えにきてくれたの♪」
ガクブル ガクブル ガクブル
みのりに抱っこされて、しっぽが股の間にしゅるんと隠れた
ガクブル ガクブル ガクブル
さっきからガクブルが何かって?・・・震えが止まらないんですよ!
「それにしても、もぐ全然お姉ちゃんに気づかなかったよね〜(笑)」
ことり!シャラッーーープッ!!
っていうか言ってよ!お願いだからッ!!
分かってて黙ってるなんてひどい!
『お姉ちゃんきたよ』って教えてくれたら良かったんじゃないか!
みのりがオレを抱き直し、視線を合わせて言う
「も〜ぐ〜、わたし悲しいなぁ」
い、言い訳を!言い訳をさせてくださぁぁぁぁぁいぃぃぃ!!!
だって逆光だったし!
顔とかわかんないし!
初めての場所で色々新鮮だったし!
人いっぱいいたし!
なんかこう、なんかこう、
普段制服で見てる人をいつもと違う場所で私服で見た時にとっさに気づかないとか、あるでしょ!?
あるよね!?そんな感じ!!
えっ?匂いで気づかないのかって?
いろんな匂いがあったんだよ?
犬に生まれて初めての匂いであふれてたんだよ?
でも犬の鼻は優れているし、毎日一緒にいるみのりを探しておいて気づかないのはおかしいって?
だよね!オレもそう思います!
本当に探してたんだよ?
本当に本当だよ?
だから『愛がない』とか『薄情』とか言わないで!
2人ともその辺で許してもらえませんか(泣)
キュゥ〜ン キュゥ〜ン キュゥ〜ン
みのりとことりにオレの言い訳なんか分かるはずもなく
オレはその後、家に帰るまで鳴き続けた
うぅ理不尽だ(泣)
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