20過度なマッサージは毒となる
リビングに戻りことりに抱っこされながら撫でられウトウトしていると
「ただいま〜」
と男性の声が聞こえた
「「お父さんおかえり〜」」
「おじゃましてます」
「おかえりなさい」
とそれぞれ返答する
「え!?」
少し驚いた声をあげて、まっすぐにリビングにやってきて
「ただいま〜」っとさっきよりも小さな声で、部屋の中を覗く
みのりさんと大地に目をとめて
「どうしたん?」
と声をかける、みのりさんは笑顔でことりを見遣る様に言う
するとことりに抱かれたオレとお父さんの目がバッチリ合った・・・
目を大きく見開いて驚いてる
お父さんの反応が拒絶か受容か分からず
緊張で身体に力が入り、ことりの腕に爪を立ててしまう
ことりは安心させる様にオレを撫でながら、
「買うてん」
と一言・・・・・説明不足過ぎませんか!?
「誰が!?」
「お姉ちゃんとお義兄ちゃん」
「そうなんだ、じゃあいいや」
え!?すごく簡単に受け入れられて逆に戸惑う
お母さんとの差が・・・
「ことり、お父さんにも抱っこさせて」
「ダメ!」
「なんで!?」
こ、ことりさん?さっきから一言ずつしか喋らないから
真意がわからない
「手洗い、消毒」
「?」
「手洗い、消毒」
繰り返して手洗い、消毒しか言わないので
素直に手を洗いに行くお父さん
ことりはさっきから何が気にくわないのだろう??
戻ってきたお父さんにオレを渡して、腕を組み
ジロリとにらみつける・・・本当にどうしたの??
「よ〜し、よ〜し。いいコやなぁ、かわいいなぁ」
と言いながら、オレを力強く撫でまわす
・・・うぉぉ〜!気持ちぃ〜!!
お父さんの力強くほどよいマッサージにオレはすぐに夢中になり
手を止められては、もっとやれ!と肉球パンチをして続きをねだる
飽きることなく繰り返される様子に、「やっぱり、もぐも落とされたか」と
ことりがつぶやくが、最上のマッサージに酔いしれるオレには聞こえなかった
やがてオレの体力は限界をむかえて、長い一日に幕をおろした。
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