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196ニャンコーズ


「それにしてもお爺ちゃんが居るから大丈夫やと思ってたけど、フーちゃん逃げちゃったね〜残念。」


「お客さんがおって、びっくりしたんやろうなぁ、まぁ お腹空いたら帰ってくるやろう。」


和室から戻ってきたお爺ちゃんに声をかけたら、のんびりと返事された。


先ほどまで固まってたハッピーも、お爺ちゃんと一緒に戻ってきた。


「そうなんや、早く慣れてくれると嬉しいなぁ。」


「それはそうと、お昼はお魚でええかい?」


「嬉しい♪お魚食べたかってん♪」


「大地くんは食べるんかい?」


「ん〜多分お昼までには起きれへんと思うわ。」


大地、徹夜で運転してたからなぁ。

お昼ごはんの為にわざわざ起こすのは逆に気の毒だろう。


「そうか、それやったらお昼の分のお魚が余るねぇ。ネコどもにでもやるか。」


えっ?ニャンコーズは人間のごはんもらえるの!?


なんて羨ましいんだ!!!



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



信じられない!


みのりやお爺ちゃん達のお昼ごはん見てたから、もしかして?とは思ってたけれど、ズルイ!ズルイよニャンコーズ!!!羨ましすぎるよニャンコーズ!!!


オレはみのりの左腕に抱きかかえられたまま、右手に持つネコ用のお皿を睨みつけた。


ニャンコーズのごはんは勝手口の外に置くのが決まりらしく、例えハッピーが居間でゴロゴロ鳴いてても、外に出て食べさせるようだ。



ハッピーのやつ今までお爺ちゃんにじゃれてたくせに、みのりがごはんを持った途端にスタスタと近寄ってきた。


だけど、勝手口を出ようとしたところで固まって動かなくなった。


お皿を持ったままみのりが振り返りハッピーに声をかける。


「ハッピーどうしたの?こっちおいでよ。ごはんだよ〜。」


そう言ってしゃがんでネコ用のお皿を地面に置いたことで事態を把握した。


囲まれて・・・はいないけど、殺気立ってるニャンコーズがごはんを狙ってる。


今日のニャンコーズのごはんは鯛の丸焼き♪羨ましすぎるぞコノヤロウ♪


ただし、鯛は1匹♪お皿も1皿♪


それを狙ってるニャンコーズは勝手口に居るハッピー選手とぉぉぉ母屋のウッドデッキの下にお皿が置かれるのを今か今かと待ち構えていたラッキー選手ぅぅぅ!そして最後は先ほど窓から目にも止まらぬ速さで見事に逃走したフー選手が母屋の正面玄関がある方角から登場し、2匹の姿を見て固まりましたぁぁぁ!


三者(?)睨み合っております!


思わず実況してしまったけれど、出来ることなら早くこの場から離れたい!


みのり!お願いだから今すぐ立って!!オレをやつらの視界に入れないで!(泣)


ニャンコーズの豆知識♪


仲が悪い。

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