表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
175/878

175鳥頭


ことりはリーヤに「ごめんね〜。ぎゅっとされて嫌やったね〜。」と謝罪して、鳥かごへ戻した。


あんなヤツに謝罪なんていらないよ!


キャン!キャン!キャン!


そう思って、抗議するように鳴くと、ことりがなだめるように頭を撫でてくる。


「もぐも、とっさに反撃とかせんでえらかったね。止まられても動かずじっとしてたからリーヤもケガしなかったんよ。びっくりしたやろうけど、ホンマにお利口さんやね。」


ことりに撫でられていると、気分が落ち着いてきた。


でも、まぁ、反撃したとしても過剰防衛になることは間違いないし、オレには劣るけど、ことりん家のアイドルだからな、許してやるよ!


オレが一番だけどな!

えっ?リーヤが一番じゃないかって?


・・・・・オレが一番なの!!


まったく、あんな凶暴な鳥に負けてたまるかよ!




ピィーピィーピィーピィーピィー


リーヤの方を見ると餌箱の上に乗ったリーヤがこちらを見つめていた。


な、なんか用か?


ドキドキしながら視線をそらさずに、次の行動を待つ。



リーヤは羽をバサバサと羽ばたかせてから、ピィーピィーピィーピィーピィーと鳴いて、オレと視線を合わせたまま首を傾げた。


まるで、『何見てんの?ていうか、あんた誰?あーごはんおいし〜。』っとでも言うような・・・



餌を食べながら、時おり戻す仕草をするリーヤをじっと見つめる。


どうやらリーヤの頭の中は餌でいっぱいで、さっきオレを突こうとしたことはおろか、ぎゅっと握られるように捕まえられたことや爪切りでさえも忘れてるようだった。



物忘れが激しい人のことを鳥頭とかいうのを知ってはいたけれど、リーヤを見てると鳥頭と言われた人が心配になった。


これと同レベルだと思われるってこと!?



まぁ、オレが心配してもしょうがないんだけどね。


それにしても、ことりは何を思って嫌われると心配したのかな?


リーヤもう忘れてるみたいだよ?



意思疎通が出来たら伝えてあげようと思った。


お読みいただきありがとうございます♪



リーヤはまだ子供なので忘れっぽいところがあります。


鳥の中には自分の家の住所を言えるセキセイインコや遠くから自宅へ帰れるレース鳩など、賢い鳥達は沢山います。


一概に鳥=おバカという訳ではありませんm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ