表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/878

169甘やかされる


「もぐ、ちょっと下りてな〜。寒いし早く中に入ろう?」


下ろされてからことりの足元を見てみると、左右に大きな買い物袋が置いてあった。


お母さんも両手に買い物袋を持って立っていた。


オレは慌ててリビングに戻りながら、きちんとことりがついてくるのか振り返った。


「うぅ、重い〜。お母さん絶対これ買い過ぎやって〜。」


「ごめん、ごめん。今日ポイント3倍DAYやったから、つい。」


「ついちゃうわ。」


「手伝いに来てくれてありがとう。」


2人の会話から察するに、ことりは買い物をしすぎたお母さんの荷物持ちとして急きょ呼び出されたみたいだ。


自分でも単純だと思うけど、理解出来る理由が分かれば、案外すんなり受け入れられるもので、さっきまでのネガティブな気持ちはおさまった。


「あー、疲れた。指がもげる。」


「はいはい、ありがとー。」


そして、ことりの苦情はお母さんに流されてた。




スーパーから帰ってきたことりはオレを甘やかしまくった。

どうやらオレの鳴き声はバッチリ聞こえてたらしく、罪悪感があったみたいだ。



そして、玄関に迎えに来た(正しくは待ってたんだけど)のがよっぽど嬉しかったらしい。


普段以上の甘やかしぶりにくすぐったい気持ちになったけど、それでもやっぱり嬉しかった。


ちなみに「今日はもぐ、沢山頑張ったから特別ね♪」と晩ごはんの缶詰めの割合が5割に増えた。



しっぽがはち切れんばかりにブンブン揺れたが、きっちり『おすわり』→『伏せ』→『待て』をさせられたのは言うまでもない。



あんなにリーヤのことが羨ましかったのに、夜寝る時になって、ことりと一緒に寝れることが嬉しくて、やっぱりことりん家では自由でいたい。

とそう思った。



お読み頂きありがとうございます♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ