156フリーフォール
バサバサバサバサバサ・・・ベチャ。
ぎゃぁあああああああああああああ!!!
オ、オレの朝ごはんーーーーーーー!!!!!
なんでこんな事態になったのか、少し前からお話したい。
【◁◁巻き戻し】
「じゃあ、お母さん行ってくるから、あと、お願いね。」
お母さんは今日も仕事に出かけて行った。
一体いつ休んでるんだろうか?
祝日に出勤してるって事は接客業か何かかな?
お父さんは仕事も趣味のお出かけも休みなのか、久しぶりに家でのんびりするつもりらしい。「年末だし大掃除でもするかな」って、のんびりどこいった!?
リーヤはごはん食べた後、ことりの肩に乗ってピィー ピィー鳴いてる。
火を使ってないとはいえ、オレはキッチンに入ると怒られるのに、リーヤはことりの肩に乗ってキッチンに入るのは有りらしい。解せぬ。
ことりはふやかしてカサ増ししたドッグフードとドライフードを混ぜたオレのごはんをランチョンマットの上に置いた。
当然、『おすわり』『待て』も命令済み。
よだれが垂れるかと思っていたら、ことりの肩に乗っていたリーヤが、バサバサバサと切られた羽を必死に羽ばたかせて落下してきた・・・オレの皿の上に。
ぎゃぁあああああああああああああ!!!
オ、オレの朝ごはんーーーーーーー!!!!!
「あ、お父さんリーヤがフリーフォールした。」
落下したの間違いだろう、楽しそうに言い換えんな!
むしろ紐なしバンジージャンプだったぞ!
「おぉ、頑張ってんなぁ。早く飛べるようになれよ、リーヤ。」
お父さん、せめて新聞から目を離してこっち見て!!
「もぐのお皿の上に。」
「えっ!!?」
慌ててこちらを見るお父さん。
「もぐ!リーヤを食べたらあかんで!」
オレの信用のなさに泣きそうだよ、お父さん!!
「うわあ、ベチャベチャになったなぁ。とりあえず洗うか。もぐ、新しいごはん用意するからちょっとだけ待ってな。」
ことりは洗面所に行って丁寧にリーヤを洗うと、お父さんに預けて、オレの朝ごはんの用意をする。
リーヤのフリーフォールのおかげで、新しくごはんを用意することになり、カサ増しする為に、保留になってた缶詰め ビーフ・野菜入り(幼犬用)が追加された。
リーヤありがとうッ♪♪
お読みいただきありがとうございます^_^