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152しつけの落差


クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー


ふぁぁぁ。


まだ眠い目を無理矢理開けて起きる。


鳩が目覚まし時計代わりになってきている気がするのは気のせいだろうか?


ピィー ピィー ピィー ピィー ピィー


鳩の鳴き声に呼応するようにリーヤが鳴き出す。


別に二日酔いとかではないんだけど、リーヤの鳴き声はキーが高くて、寝起きの頭にはマジで響く。

真剣に勘弁して欲しい。


「んんん、朝?おはよう、もぐ♪」


ん、今日はことりの寝起きがいいな。


クゥルルッポー クゥルルッポー


ピィー ピィー ピィー ピィー ピィー


起きたことりはまっすぐリーヤの元へ行き、鳥かごにかけられた布製のカバー(おやすみカバーというらしい)を取り外して、


「おはよう、リーヤ♪朝から元気な鳴き声で鳴いてえらいね〜♪」


と言った。


ことりには鳩の鳴き声が聞こえないんだろうか?


「やっぱり、我が家にはセキセイインコがいないとあかんね♪」


そう言って、リーヤを鳥かごから出して右手の人差し指に乗せ、左手、右手と交互にリーヤのお腹辺りにもっていき、階段を上らせるようにして遊んでいる。


「リーヤ♪階段上れんの、イイコ〜ね〜♪」


さっきから褒められる内容が優しすぎないか!?


鳴き声なんて本能みたいなものだし、人差し指に交互に上るのも、ただ歩いただけじゃん!!


あまりにも自分とのしつけの落差に、じろりとことりを見ると、オレの視線に気づいたのか、ことりはリーヤを鳥かごへ戻し笑顔でオレをみる。


「もぐ、お散歩行こっか♪」


ことり、オレのこと忘れてたわけじゃないよね!?いい加減泣くぞコノヤロウ!(泣)


えっ?しょっちゅう泣いてるじゃんって?・・・う、うるさいわ(泣)




「もぐ〜?お散歩行かないの〜?」


オレが自問自答してる間に散歩の用意を整えたことりが玄関でオレを待っていた。


素早いな!!


「もぐ、いつもはカバンに入ってもらってたけど、外の寒さにもある程度慣れとかんと、お散歩デビューしてから大変やから、今日は抱っこでお散歩しような♪」


確かに、いつまでもタオルケットにくるまってたらダメだよなぁ。


寒いの苦手なんだけど・・・まぁ暑いのも苦手だけどね。


寒さに気を使っているのか、今日の散歩は近くの公園をうろちょろした程度ですぐに終わった。


そして家に帰ると、地面につけてもいない足をしっかり拭かれるパターンにもやっと慣れてきた。


これでお散歩デビューして汚れた足を拭かれても嫌悪感は少ないと思う。


オレだけなのか、ワンちゃん全体的にそうなのかは分からないけど、本能的に足先を触られることを、苦手と感じていたオレにとっては良いことだった。


お読み頂きありがとうございます♪

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