148名付け
書いてる最中に寝落ちしました(泣)
遅くなってごめんなさい(>人<;)
セキセイインコを連れてうちに帰ると、ことりは物置きから鳥かごを取り出して組み立て始めた。
ペットショップでは何羽も入れられてたほど大きい鳥かごだった。
止まり木やブランコを設置して、餌や水を用意したら、セキセイインコを中に入れた。
真っ暗な箱に入れられてたセキセイインコは、周囲の変化に理解が追いつかないのか固まったままだった。
そんなセキセイインコにことりがオレを見せるように抱き上げた。
「ピッチ♪今日からここがお家やで♪このコはもぐ。仲良くしてね♪『ボクの名前はもぐずら♪これから仲良くして欲しいずら♪』」
オレのアテレコ本当にやめて!!(泣)
ことりが指折り数えて呟いた。
「・・・名前付けてみようかな。」
ピッチじゃないの?
「でも、歴代全部ピッチやったからな〜。ぴーちゃんも居たけど・・・」
あぁ、引き継ぐパターンね。
「ぴーちゃんに近い方が呼びやすいかな?クリスマスプレゼントとして家にきたし、すずとか?それともリン?・・・ぴーちゃんも加えたら、リーンかな?でもおんなのコっぽいな。リーヤ?・・・リーヤええやん♪リーヤにしよう!リーヤ、あんたの名前はリーヤやで♪」
クリスマスプレゼントだったんだ。
リーヤね、覚えた。
「リーヤ、リーヤ、どうか強くて元気なおとこのコになりますように!!」
必死だな!そんなにおとこのコがいいのか!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ただいま。」
この声はお母さんだな。
今日はお出迎えなし。
リビングでことりの膝の上でまったり中だ。
「おかえり〜♪」
それにしても、流石に今回はことりも怒られそうだよな。家族に無断でセキセイインコを買ってくるなんて。
ことりの家で飼うことになるんだし、オレの時以上にお母さんに怒られるんじゃないだろうか。ガクブル ガクブル
ピィー ピィー ピィー ピィー ピィー
「えっ?」
お母さんの驚いた声のあと、少し早足でこちらに向かってくる音がする。
「やっぱり!買ったの!?」
「うん♪もうセキセイインコのいない生活に耐えられへんかってん。家の中が静かすぎるねんもん。今回は名前ちゃんと付けたんよ。おとこのコになります様にって願いを込めて、リーヤって名付けてん♪」
「あ、今回は名付けたんや。リーヤやね。ホンマおとこのコになるとええんやけど。」
そう言って、リーヤに向かって指を差し出し触れ合おうとするお母さん。
ちょ、ちょっと待って!
今の反応からして、お母さん買ってくるの知らなかったよね!?
なんでオレの時みたいに反対しないの!?
普通に受け入れちゃってんの!?
不公平だ!!
「ちなみに、今回かなりの出費やったからリーヤは家族全員へのクリスマスプレゼントとお父さんの誕生日プレゼントを兼ねてるから。」
お父さん誕生日近いのかな?
1人だけクリスマスと誕生日の2つ分負担してる(涙)
お父さんごめんね。出費の中にオレの手荷物切符代が入ってるはず・・・
「うん、分かった、分かった〜。リーヤ可愛いね。」
お母さんはものすごくどうでもよさそうに答えながら、鳥かごからリーヤを出して可愛がってた。
やっぱり不公平じゃないですかね!?
お母さんはこの家で何羽もセキセイインコを飼っていたので、特に反対はしません。むしろことりのペットショップのはしごに同行しなくてよかったことを喜んでます。
もぐの場合は初めてワンちゃんを飼うことになったので反対しました。