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146購入


チラッとオレを見る店員さん。


もしかして、オレ連れてきてるから冷やかしだと思われてんのか?


バカ言ってんじゃねーよ!

冷やかしで朝から何件も何件もペットショップはしごされてたまるか!!



「そうなんですね♪水色のコも可愛いけど、ブルーのコは色に深みがあって綺麗ですね♪照明のせいかな?少し紫も入ってるように見えます♪出してもらえます?」


「あっ、はい、少々お待ちくださいませ。」


ことりのセキセイインコに対する熱量に、少し引き気味の店員さん。


若干、冷やかしじゃないの?とまだ疑ってそうだけど・・・


確かに、考えてみたら新しくペット買うのに、自分の家のペットを連れてこないよな〜。


ワンちゃん同士なら、『相性をみたい』とかあるだろうけど、セキセイインコを買うのに自分の家のワンちゃん連れてくる人間なんて・・・ここに居るな。


いや、正確にはオレ、ことりん家のペットじゃないけど、違うんだけど!!




「水色のコは甘えたで、ブルーのコはめちゃくちゃアクティブなんですね♪」


「そうですね♪ブルーのコの方が好奇心が強いですね♪」


「うーん、希望としては元気なコがいいですね。」


「性格の違いですね。2羽共しっかり動物病院で健康診断を受けていますから健康ですよ。」


「そうなんですけど、3代ほど身体が弱かったり、おんなのコで卵詰まりになったりして、短命のコが続いたので、どうしても『健康で元気なコを!』っと願ってしまいます。」


「そうなんですね。」


ちょっとしんみりしてしまうな。


「うーん。」


「どうかされましたか?」


「ちょっと、悩んでまして。」


「水色のコかブルーのコでということですか?」


「いや、飼うなら絶対ブルーのコなんです。一目惚れしたし、元気だし!ただ・・・」


「ただ?」


ことりに相打ちを打ちながら、トーナメントから脱落した水色のセキセイインコを鳥かごにスッと戻す店員さん。


「今までの経験上としか言えないんですが、このコ、おんなのコになりそうだなぁっと思って。」


「まだ小さいですからね。もう少し大きくならないと性別なんて分かりませんよ。」


「それは分かってるんです。だから感としか言えないんですけど、なんとなくおんなのコになりそうって思いまして。」


「でも、性別が分かってから飼うとなると、手乗りは厳しいと思いますよ?」


「そうなんですよね〜。うーん、やっぱりこのコにします。一目惚れは大事だと思うので!」


「ありがとうございます♪そうですね、直感って大切だと思います♪」


終わった。


これでやっと帰れるよ。


「それでは、ご購入についてのご案内をさせて頂きます♪」


まだあんの?!


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