表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/879

145セキセイインコ


「こちらがセキセイインコのコーナーです。どうぞ、ごゆっくりご覧くださいませ♪」


そう言って案内してくれた店員さんは去っていった。


鳥・小動物 専門店というだけあって、今日、見てきた中で一番多くのセキセイインコがいた。


ノーマル、オパーリン、パイド、アルビノ、ルチノー、ことりが興奮してるので、何がなんだか分からないが・・・色か柄の名前かな?


一緒の鳥かごに入れられてたり、同じ様に見えるのに違う鳥かごに入れられてたり、どんな違いがあるんだ?


「はぁ、珍しいな。羽衣も珍しいけど、アルビノの羽衣セキセイインコなんて初めて見たわ。」


ことりが感嘆のため息を溢す。


羽衣?あの羽が跳ねるように上を向いてるやつかな?アルビノってことは白いのか??


しばらく羽衣セキセイインコを見ていたが、突然「ひっ」っと息を詰めたのが分かった。


どうしたんだろう?


ことりの顔を見て視線の先を見つめた。


アルビノの羽衣セキセイインコのプライスカードには20000円と書かれていた。


「高っか!!」


思わず、素で叫んだことりだが、一般的なセキセイインコの値段が2000円〜3000円なのを考えたら、アルビノの羽衣セキセイインコがいかに高いかお分かり頂けると思う。


ことりはすぐに羽衣セキセイインコから視線を外した。


アルビノが高いのか、羽衣が高いのか、おそらく両方合わさるから高いのだろうけども。


ことりはプラスチックのケースが並んだ、セキセイインコのヒナのコーナーを見た。


「ちっさいなぁ♪めっちゃ可愛いねもぐ♪」


正直、羽も不揃いで同意しにくい。


もう少し大きくなったら可愛いのかもしれないけど。


オレに意見を求めないで欲しい。



「いらっしゃいませ〜♪もしよろしければ、お出し出来ますので、おっしゃってくださいね〜♪」


「あっありがとうございます。えーと、このコ達はさし餌ですか?自力で食べれますか?」


「このコ達はまだ自力で食べれませんね。1日4回さし餌をあげております。」


「そうなんですか。」


ことりが少し難しそうな顔をする。


「自力で食べれるコをお探しですか?」


「そうですね、手乗りにしたいので、出来るだけヒナからとは考えているのですが、日中留守にすることが多いので、自力でも食べてくれないと困るんです。」


「それでしたら、こちらのコ達はいかがでしょう?まだ小さいのでさし餌もしますが、自力でごはんを食べる事も出来ます。小さい分、手乗りになるには、沢山のふれあいが必要ですよ。」


そう言って店員さんは笑顔だけど、目だけ少し細めた。


今のは牽制だろうか?

可愛いだけで買うなよ。飼い主として最後まで放棄するなよ。育て方次第で手乗りにも野生にもなるぞ。


そう言われた気がする。


お読みいただきありがとうございます♪


もぐは色が識別出来ないので、アルビノとルチノーの違いが分かりません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ