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144もふもふペットショップ 鳥・小動物店


電車に乗ってまた移動。

今回はそれほど乗車時間はなかったけど、乗り換えはあった。


もはや、どんな風にうろうろしたのかさっぱり分からないし、いくら犬に帰省本能があっても、ことりの家はおろか、みのりの家にすら帰れる気がしない。


電車を降りると地図を確認しながら歩いて行く。

だけど、近道じゃなくて大通りの分かりやすい道を選ぶからおそらく遠回りになってる。


30分くらい歩いただろうか。

大きく『ペットショップ』って書いてある看板を見つけた。


次の目的地はあそこか?


近くにつれて、見えにくかった看板の全体が見えてきた。


えーと、『もふもふペットショップ 鳥・小動物店』・・・もふもふ?


あれか!病院で松嶋さんが言ってた支店だ!!


「もぐ、ここはもぐが居たお店の姉妹店なんだよ♪って言っても分かんないか。」


・・・分かるけど、こっちも言っても分かんないよな。だけど、とりあえず・・・


キャン!


「もぐ、分かんの♪えらいね〜♪」


伝わった!?





「いらっしゃいませ〜♪」


ジャングルをイメージするような、生い茂る木々のせいで、季節が冬だと忘れそうだった。


暑い、というより蒸し暑い。


今、目の前にいる鳥が過ごしやすい温度なのだろう。

鳥に合わせてあるから、ダウンコートを着てることりは今にものぼせそうだった。


ダウンコートを脱いだことりは、広い店内を一周する元気はなかったようで、近くの店員さんに尋ねることにしたようだ。


「すみません。セキセイインコを探しているんですが・・・」


「案内させて頂きますね♪」


「よろしくお願いします。」


店員さんについて行って店の奥へ進んでいく。


フクロウがカゴに入れられることなく、普通に木の枝に止まっているのを見て驚いた。


放し飼いなの!?


よく逃げないなと感心しながら見ていると足に逃げられないように細いチェーンみたいなものが繋げられていた。


まぁ、そうだよな。


フクロウっていくらなんだろう?


ほんのちょっとの好奇心で、プライスカードを覗きこんだ。



オ、オレの3倍・・・



コールド負けした気分でどんより落ち込んでいると、視線を感じて見上げた。


気のせいだと思う。


被害妄想だとも思う。


それでも勝ち誇ったようなフクロウの表情にイラッとした。


お読みいただきありがとうございます♪

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