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143罪悪感


ホームセンターを出てからバスを使い電車を使い移動して、ペットショップをいくつか回った。


そしてセキセイインコを見て、可愛くない、弱そう、大きすぎる、幼すぎる、好みの色じゃない、柄が変、目が小さい、おんなのコはダメとダメ出ししまくって店を出た。


「ん〜、ここもあかん。いろんなところに電話かけまくって下調べしたから、すぐ終わるかもってちょっと思ってたのにやっぱりあかんな。」


少し疲れた様子で、ことりはため息をついた。


ぐぅぅぅ〜。


「あぁ、お腹空いた〜。」


もうお昼もかなり過ぎてお腹も減っているけど、オレを連れて入れる店がないので ことりは食べれてない。


左手でお腹をさすりながら、スマホで現在地から次の店への行き方を検索する。


このペットショップに来るまでの道を引き返すように歩いているので、また電車に乗るみたいだ。


「売店でおにぎりでも買おうかな。」


ぼそりと呟いたことりの言葉が、オレの胸に突き刺さる。


オレがいるからお店でゆっくりお昼ごはんを食べれないし、オレがいるから電車にのるにも自分の切符代の他にオレの切符代(手荷物切符)がかかる。


塵も積もれば山となると言うように、何回も電車に乗れば乗るほど、オレを連れて来なければ必要のなかった切符代が高校生のことりの財布にダメージを与えている。


すでにちょっとしたランチ代ぐらいにはなっている。


ざ、罪悪感がぁぁぁ。


ことりが駅の売店でおにぎりを1個買って、ホームのベンチで簡単にお昼を済ませたことで、さらに罪悪感は倍増した。


素直にお留守番しておけばよかったと心底後悔することを朝の自分に教えてやりたい。


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