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138返してくれない

遅くなりましたm(_ _)m


うさぴょん治してくれてありがとう ことり♪


早くちょうだい?何考え混んでるの?


オレはクッションの上をくるくると回っては止まってしっぽを振ってことりを見上げ再び回ってを繰り返した♪


くるくる くるくる くるくる ピタリ。


えっ、まだなの?


無言のアピールに疲れたオレはキャン!と一声鳴いてことりの気をひく。


鳴き声はことりにちゃんと届いたようで、ことりがハッとしたようにオレを見た。


「もぐ、納得できないからもうちょっと待ってな。」


嘘でしょ!?


どこが不満なんだ!?ちゃんと元どおりに見えるけど??はっ!またアレか?ことりにしかわからない謎のこだわりか!!もう、いいよ!!(泣)


ことりは大きく『ハギレ』と書かれたダンボールを持ち出して、何か探している。


パッチワークで使うような布の切れはしが沢山出てきた。

『ハギレ』は布の切れはしのことなんだな。


「やっぱりうさぴょんには赤っぽいのがええよね〜。たしかイチゴ柄があったはず・・・あっ、ついでにくろにゃんの分も作ろうかな♪黒猫だし、うさぴょんとペアってことで補色にしようかな?青系でええのあったっけ?」


うさぴょんの分だけじゃなく、くろにゃんの分も作ってくれるみたいだけど、何するつもりだろう?


ことりはお目当てのイチゴ柄とおそらく青系の・・・あれは三日月かな?

とにかくその2枚を取り出すと、他のハギレをダンボールにしまって、ミシンを取り出した。


それからメイクボックスを取り出すと・・・うん?メイクボックス?なんで??


ことりが開いたプロが使うようなどでかいメイクボックスの中にはメイク道具じゃなく、ミシン糸が収納されていた。


なんでメイクボックスにミシン糸が!と思わなくはないけど、糸ってすごく嫌な予感がするんだけど・・・




オレの心配をよそにイチゴ柄の布と三日月柄の布にちょうどいい糸があったらしく、ことりは素早くミシンに糸を取り付ける。


あったらあったでモヤッとするのはなんでだろう?


ことりは柄が内側になるように三角形に折ると、ひっくり返す余裕だけ残して二辺を一気に縫った。


余分な縫しろを裁ちばさみで切り、柄が表にくるようにひっくり返すと。縫い残した部分の縫しろを内側に入れて、三角形になった布の端をステッチを入れるようにミシンで一周した。


どうやらことりが作りたかったのは、バンダナらしい。


うさぴょんにイチゴ柄のバンダナを巻いて満足したように頷く。


あっ、完成した?うさぴょん、渡してくれる?


ことりはうさぴょんが完成しても渡してくれず、再び作業に戻り今度は三日月柄のバンダナを作りだした。


結局、オレがうさぴょんを返してもらえたのは、イチゴ柄のバンダナを巻いたうさぴょんと三日月柄のバンダナを巻いたくろにゃんの写真撮影が終わった後だった。


オレはやっと戻ってきたうさぴょんを抱え込むようにして眠りについた。



お読み頂きありがとうございます(*^▽^*)

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