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137うさぴょんの復活


オレがお昼ごはん食べ終わると、ことりは昨日と同じように自分の部屋の入り口にクッションをひき、辞書でバリケードを作成した。


オレは遠慮なくクッションにのり寝転んだ。


なんか今日はもう疲れたし、お腹いっぱいだし、ちょっと眠い。


だけど、取り出されたうさぴょんを見ると、ぱちりと目が開いた。


結局ことりは白い糸と生成りの糸のどちらを使うんだって?

分かるわけないじゃん。オレ、犬だよ?


ことりは買ってきた糸でうさぴょんの背中を縫い始めた。

ああ、オレがトドメとばかりに引き裂いたところね。


・・・・・長いな。


たった数センチにどんだけ時間かかるだと、よくよく手元を見ると、ただのなみ縫いじゃなくて、返し縫いをしながら、ちぎれて縫しろがない部分を縫って補強したりと手間がかかっていた。


うっ、お手数おかけします。


胴体が出来上がり、次はバラバラに解体した顔面部分の作業に取り掛かる、まずは右側と中央部分を縫い合わせてから、左側と中央部分を縫い合わせる。もちろん返し縫いで補強しながら。そして縫い合わせて1枚の長いカーブした布になると、カーブの内側と口周り部分を首の部分だけ残して1周させるように縫い合わせる。ここで布がズレると顔面崩壊するので、マチ針でしっかりと固定する。口周りとカーブが縫い合わさったら、後頭部に外した耳を内側に向かってしっかりとマチ針で固定。続いて出来たばかりの顔面部分も重ね合わせて再びマチ針で固定。一歩間違えればめちゃくちゃ痛そうなぐらいマチ針が刺さっている。そして合わせられた前頭部(顔面部分)と後頭部を首の部分だけ残して一気にぐるりと縫い合わせる(ただし丁寧に返し縫いで補強しながら)。耳がある部分はよほど固いのか。指ぬきでぐいぐい押しながら縫っていた。そして縫い終わったらひっくり返して、耳をぐいぐい引っ張るとなんとなく形が出来てきた。


おぉ〜、スゲ〜!!


それから頭の部分に綿をこれでもかと詰めていく。


やめてことり!弾けちゃう!うさぴょんの頭が弾けちゃう!!


次に胴体と頭の首の部分をつなぎ合わせていく、縫っている途中で手をいったん止めると綿を追加で詰め込みながら再び縫っていく。補強のためか2周縫っていた。


うさぴょんが完成した!のっぺら坊だけど!


ことりは取っておいた目の部分を取り出して、マチ針で固定しながら左右のバランスを確認し位置を決めると、目を取り付け始めた。両方の目が付け終わりやっと本当に完成したと喜び、オレが立ち上がると、ことりはうさぴょんを両手で力一杯押し潰した!!


えええええええええええええええーーーーーーーーーーーー!!!!!!!


マジなにやってんの!!!???


うさぴょんプレスしないでよ!ぺちゃんこになっちゃうじゃんか!!


ことりはしばらくうさぴょんを揉みしだくと、


「うん、針残ってないね♪よし、完成!」


と言った。


アレって針が残ってないかの確認だったの!?残ってた時のことを考えると恐ろしすぎるんですけど!!

もう少しリスクの少ない確認方法はないのだろうか?


でも、うさぴょん治してくれてありがとう♪♪



お読み頂きありがとうございます(*^▽^*)

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