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135新しいおもちゃ


「お大事に〜♪」


松嶋さんに見送られて病院からペットショップへと戻った。


ノエルとカレン今日見かけないな、って思ってたら受付の松嶋さんの足元に置いてあるでっかいベット(ペット用)で爆睡してた。


キャン キャン 吠えられるとウザいけど、放置されると寂しいのはなんでだろう。




ことりは再び2階へと上がる。



「いらっしゃいませ〜。」


あっこの人見たことある!!

広瀬さんの先輩っぽい感じの人!

オレが売れた日もお店にいたよな。

でも、名前なんだっけ?


ことりは会釈して、おもちゃコーナーへ向かった。


そして広瀬さんの先輩っぽい・・・もう先輩でいいや!

先輩はオレをがっつり凝視したけど、ことりに見覚えがないようで、首傾げながら、犬舎の角にあるテーブルへと向かって行った。


うん?あれはなんだ?


えっと、『思い出コーナー♡家族になりました』?


テーブルに乗ってある数冊のアルバム?から1冊手にとりパラパラとページをめくると沢山の家族とワンちゃんが一緒に映った家族写真がある。


そういえばオレも売約決まった時にみのりや大地と一緒に写真撮られたっけ?

眠たかったからあんまり覚えてないけど。


先輩が1枚の写真をじっくり見て、オレとことりを再び見た。


おもちゃを選んでいたことりも視線に気づいたのだろう再び会釈する。


先輩も会釈して生体管理室に入っていった。




「もぐ、このロープとかどうかな?噛みごたえありそうじゃない?」


ことりがオレの目の前で左右の端が結んであるロープをゆらゆら振るように見せた。


う〜ん、あんまり今は興味ないんだけど、犬のおもちゃと言ったらコレ!って言われるぐらいよく見るロープだし、定番ってことは実績のあるってことで、うん、まぁ、無難かな?


オレがどう反応すべきか悩んでいると、背後からバンッ!と扉が開き広瀬さんがやって来た。


「おかえりなさい♪病院どうでした♪」


先輩わざわざ呼びに行ったのか?

ことり、また不機嫌にならないだろうか?ドキドキしながらことりの顔を見る。


「はい、もぐもおとなしかったし、先生にも親切にして頂きました♪」


キレイな営業スマイルでした。




ことり警戒心ありまくりじゃん!!


オレが言うのも変だけど、悪い人達じゃないんだよ!?


あれはイレギュラーな対応だったよ〜(泣)


キュゥ〜ン キュゥ〜ン キュゥ〜ン


オレの悲しそうな声が伝わったのか、いつもの笑顔でオレを撫でることり。


「おもちゃお探しなんですか?」


「はい、もぐに少し固めのおもちゃを探してまして。」


広瀬さんに営業スマイルを向けることり。器用だな!!


「そろそろ歯の生え変わりの時期ですねからね〜♪ロープだと噛んだ時も歯ぐきにダメージ少ないし、隙間に挟まってポロッと歯が抜けてくれるので良いと思います♪あとはこちらのボーンですね♪骨の形のおもちゃでミルクの味が付いているので、ロープに興味がない時にはオススメですよ♪」


「へぇ、そうなんですね♪」


ことりがやっと自然な笑顔を広瀬さんに見せた。


ことりの笑顔が元に戻って本当によかったよ♪


ちなみにロープとボーン両方買ってもらいました♪やったね♪


お読み頂きありがとうございます♪



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