表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/878

122せめてもの抵抗


ことりは作業をきっぱり止めると、オレが部屋に入れないようにバリケードを元に戻して扉を閉めた。


「お母さん、晩ごはん何?手伝おうか〜?」


「おでんにしたわ。じゃあお母さん洗濯物片付けるから、よろしく〜♪」


お母さんはことりが手伝いを申し出た途端にキッチンを明け渡した。

ちなみにまだ何も作り始めてなかった。


手伝いの基準って一体なんだろう?


ことりはオレを連れてお父さんの部屋に行く。


「お父さんおかえり〜、もぐの相手してくれる〜?」


お父さんは快く了承してくれた♪


すいませんなぁ♪マッサージしてくれたらおとなしくしてますんで♪



3人の晩ごはん終了後、オレのごはんタイムだ!


ことりが準備して、いつも通り『おすわり』と『待て』をする。


もう補助なしだ♪あとはどれだけキープ出来るかだろう。


ランチョンマットにお皿が置かれ、中をのぞくとフヤが少し減りドライフードが増えた普通の分量のドッグフードが入っていた。


ちなみに今日も缶詰めはなかった。ぐすん。


うん?分量減ってないけど食後の『おすわり』と『待て』の練習はいいの?


思わずことりを見る。


「あれ?『よし!』じゃなかったっけ?『いいよ♪』もぐ食べな♪」


あっ食べていいっぽい。


オレがごはんを食べ始めると、ローアングルでスマホを構えることり。


イラッ。分量減らさなかったのはこのためか!


オレは『嫌だ!』とアピールするために、スマホにお尻を向けて食べる事で顔を隠す。


これで撮れないだろう、顔が写りそうになるたびにお尻を向けてやる!カシャカシャうるさいんだよ、ザマァーみろ!


カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ


は?


「よし!バッチリ撮れた♪」


意味が分からず顔を上げると目の前にスマホがあった。


後ろにあるんじゃなかったのか!?

一体いつの間に!?


オレは改めてことりを見ると、ことりは両手にスマホを1台ずつ持っていた。


そこまでして撮りたいか!?


ことりはおそらく写真を撮った方のスマホをカチカチと操作すると、お母さんにスマホを渡した。


「お母さん、ありがと〜♪」


「もうええの?」


「うん、可愛く撮れたわ♪」


どうやら2台目のスマホはお母さんのらしい。


「目見開いて一生懸命食べてるな〜。おもろい顔。」


最後の一言は必要でしたか?お母さん(泣)


お読み頂きありがとうございます(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ