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115もぐ、怒る!


朝な光に照らされて心地良い目覚めとなったオレは気分良く身体を伸ばして、お散歩の準備をしていた。


準備体操(?)が終わり、よく静まった部屋を見渡しながら、サークル内を右往左往する。


お散歩まだかな?みのりも大地も疲れてたし今日はゆっくりしてるのかもしれない。


いつもならとっくに起床しているはずの2人が起きてこないことを不思議に思いつつも、旅行があったしと自分を納得させた。



チクタク チクタク チクタク チクタク



・・・・・流石に遅くないか?

いつまでも起きてこない2人に、もしかしたら置いて行かれたのかもしれない!

と焦る気持ちが出てきて、寝室の扉の方へ耳を澄ませて気配を探ぐる。


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリーーーーーーーーー!!!


うるさーーーーーーーーーーい!!!


耳を澄ませたタイミングが悪すぎた!


両前足で耳を押さえることも叶わず、頭に響く目覚まし時計のアラーム音が早く止まるのを待っていた。


しばらくして、やっとやかましい音が消えたと思ったら慌ててみのりと大地が起きてきた!


みのり♪大地♪おはよう♪

昨日はちょこっとだけ寂しかったけど、もう気にしてないよ♪

早く出して♪遊んで♪


と全身で表現するようにサークルの中で跳ねまわり、しっぽを振り、キュン キュンと甘えた声を出して2人にアピールした。


「おはようもぐ、ごめんな!寝坊した!みのり、俺もう行くわ!」


「えっ!?朝ごはんは!?」


「どっかで買う!いってきます!」


と大地は終始バタバタしながら出て行った。


「いってらっしゃい・・・あたしもそんなに余裕ないんやった!まずはもぐのごはんふやかさな!!」


みのりも一瞬呆気に取られたものの、自分も結構なピンチだと思い出し、慌てて用意を始めた。


みのりはオレのサークルを整えて、新しい水に入れ替えて、山盛りのごはんを置いた。


時間がない為、せっかくマスターした『おすわり』と『待て』はしないようだ(泣)


「もぐ、これは朝ごはんとお昼ごはんやから一気に食べたらあかんで!分かった?じゃあ、いってきます!」


みのりも大地も全くスキンシップせずに行ってしまった。


頭では分かっても、嫌な気分、悲しい気分、寂しい気分になるのは許して欲しい。


昨日はおろか、土曜日だって旅行の準備やなんやかんやで、普段より構ってもらえなかったのに!!


サークル内を駆け回り、目に付いたもの全てに八つ当たりをするように(後ろ足で)蹴り飛ばし噛みついた!!



ぶちぶちっ!ビリビリビリビリビリビリーーーーーーーーーー!!!


お読み頂きありがとうございます(*≧∀≦*)

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