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107朝が弱い


昨夜、お母さんが「みのりがいないんやから、ことりがもぐと一緒に寝なさいよ。」と言って「じゃあ、和室で寝るわ。」とことりが答えたことで、ことりとお母さんとオレで和室で寝ることになった。


普段、ことりは自分の部屋で寝てるのにな・・・相変わらずオレは立ち入り禁止だ。お、落ち込んでなんかないんだからね!


・・・まぁ、それは今はいいとして。

普段ならみのりがウォーキングに行く時間がとうに過ぎて、ことりが迎えに行く時間になっている。


でも今回はみのりがいないからか、ことりが起きる気配が全く無い!


散歩行かないのかな?


そりゃ歩けないけどさ、気分転換とか大事だと思うんだ♪


ことりの顔をペロペロ舐めながら耳元で鳴いてみた。


キュゥ〜ン!キュゥ〜ン!キュゥ〜ン!


「ん、んんんー!」


ことりが眉間にしわを寄せながら唸ってる。


起きるか?起きるか!?ドキドキしながら待っていると、


「ぐぅ、zzz」


ダメかぁ。


他にどうしたらいいかな?

オレはことりの頭の周りをうろちょろしながら考えた。うーん、どうしたものか?


ガシッ!


突然何かに捕まえられて持ち上げられた!


身体を起こしたことりが膝の上におれを仰向けに乗せてオレを見下ろしている。


お、おはようことり。


「もぐ、今日は日曜日やねん。日曜日は国民の休日やねん。朝寝坊してもええねん。だいたいやな、犬の散歩を朝に行くのは学校や仕事があるからやろ?今日は休みやねん。こんな寒い時間帯よりも暖かい日中に散歩行く方が効率的やろ?だから寝るねん。おやすみなさい。ぐぅzzz」


半目で淡々と話して再び横になると寝息を立て始めた。


・・・・・


ことりって朝弱いんだな。


確かに一理あるし、逆に夏場とかはアスファルトで肉球火傷する可能性があるから日中は散歩させないように、とか聞いた事あるな。


散歩って言っても抱っこされているだけだし、散歩に行かないわけじゃないんだし、まぁいいか♪


ことりの足元へ移動して再び眠るために丸くなった。おやすみなさ〜い♪




・・・・・5分後


クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー


ん?鳩か?


ベランダにつながる窓を見つめ耳をすます。


バサバサバサ


クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー クゥルルッポー


増えた!?


「んんん〜!安 眠 妨 害ーーーーー!!!」


そう言ってガバッと勢いよく起き上がったことりは、殺気を込めた目でベランダを見ると、勢いよくカーテンと窓を開けた!


シャー!ガラガラガラッ!


そして安眠を妨害するハトを見つめ両手をパァァァーーーーーン!!と打ち鳴らした。


い、痛そう!


そして、その音に驚いた2羽の鳩は逃げて行った・・・ん?


なんかUターンしてないか?


ことりが鳩の行方を確認しようとベランダに出ており、「5階に行ったか。」と呟いたのだけは聞こえた。


やっぱり!逃げてない!!図太いやつらだな!!


部屋の中へ戻ってきたことりと目が合うと、ことりは少し疲れた笑顔で「起きよっか。」と一言だけ言った。


うん、朝からお疲れ様です。


お読み頂きありがとうございます( ^ω^ )

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