104一番の驚き
昼頃にブクマ登録が増えていたと小躍りして、あらためて夕方に確認したところ、増えていませんでした(´;ω;`)
どうやら幻覚を見た模様です。
それでは本日ももぐの日常をよろしくお願いします(*^▽^*)
「ただいま〜。」
うぅ〜寒いぃ〜。
ことりの少し疲れた声に応えたのは、抑えきれない笑い声のお母さんだった。
「おかえりなさ〜い♪大変やったなぁ♪」
「大変やったって、見てたん?」
少しじと目で睨むことり。
「偶然やけどな、洗濯物取り込むの忘れててベランダにおったんよ。」
「もう!そんなんやったらお姉ちゃんのこと止めてくれたらええのに!」
そうだよ!そうしたら早く家に入れたかもしれないのにーーー!!
「大声出せって?嫌やわ、恥ずかしい。」
お母さん、バッサリぶった斬るな・・・
「なんでお母さんも大声になるんよ。メールでも、電話でもええやんか。」
「ああ、そっか。まぁええやん♪もぐちゃんよう来たなぁ♪」
誤魔化すようにいつもよりワントーン高い声でオレを歓迎してくれるお母さん!め、珍しい!!だけど・・・大丈夫かな?
「お母さん!ちゃんと手を消毒してるん!?」
やっぱりな。ことりのチェックが入ると思った。
「えっ?まだ消毒とか必要なん?家のコロちゃんはこんなめんどくさい事せえへんかったよ?」
家のコロちゃん?そういえば前にことりがお父さんとお母さんは犬飼っていたことがあるとか言ってたよな?そのコのことかな?
「もぐの場合はワクチン3回打たなあかんから、もうちょっとだけ必要やねん。」
お手数おかけしますなぁ〜。ところでことりサン?そろそろ下ろして頂けませんかね?
オレを抱えたまま定位置に座ったことりが、反対側に座ったお母さんに先ほどのオレの疑問を尋ねる。
うん、べつにいいけどね!
「そういえばコロちゃんって何ヶ月の時から飼ったの?昔はワクチン接種とか今と違うんやろうか?」
「今と昔の違いなんか知らんわ、コロちゃんが家にきたのは生後2,3ヶ月やったと思うけど・・・うん、やっぱり消毒とかしてへんと思うわ。」
「それってただ単にワクチン接種終わってただけちゃう?」
「そうかもなぁ。」
「コロちゃんは雑種やったよね?ペットショップで買ったん?」
お母さんは驚いたように目を見開いてからケラケラ笑いだした。
「雑種がペットショップで売られてるわけないやん!コロちゃんは友達のところで生まれたのをもらったんよ。」
「雑種はミックス犬って名前を変えて普通にペットショップで売られてるからね!」
「えっ!?嘘やろ?」
もふもふペットショップにはいなかったけど、存在自体は知ってるぞ!
「ホンマ!なんでこんな事で嘘つかなあかんの?マルチーズとトイプードルのミックス犬でマルプーとか聞いたことない?・・・友達の家からもらったんやったら、コロちゃんが消毒を必要としなくなるまで大きくなってから渡されたんやわ。母犬の側におった方が仔犬のためにも良いし。」
「へぇ、雑種がペットショップにいるなんてなぁ〜。びっくりやわ。」
「まぁ、それはもうええやん。コロちゃんってどんなコなん?」
「中型犬くらいの大きさで全体的に柴犬!って感じやったわ。」
「だからお母さん柴犬が好きなんやね〜。」
チワワでごめんね!お母さん!!
「もぐちゃんもかわいいけど、小さ過ぎて扱いに困るし、なによりも男の子って気が強いイメージがあるしね。やっぱり柴犬の方が慣れている分安心するんやと思うわ。」
「まぁ、大きさは仕方ないけど、コロちゃんやって男の子やん。」
「コロちゃんは女の子やけど?」
「は?」
え?
「コロちゃんは 女 の 子 !」
ええええええええええ!?!?!?
「えええええええ!!??嘘やろ!?コロちゃんやで!?絶対男の子やって思う名前やん!!」
「それでも、コロちゃんは女の子やの!」
オレとことりはその日一番驚いた!!
ことりはみのりの大声を軽く凌駕するほどに驚きの声をあげた。
「ことり、うるさい!」
「ごめんなさい。」
雑種とミックス犬の違いには諸説あります。
ミックス犬とは両親共に純血種で違う種類のワンちゃんを交配させた事で生まれるワンちゃんの事です。
チワワ×トイプードル=ミックス犬
チワワ×ミックス犬=雑種
ミックス犬×ミックス犬=雑種
この考え方の場合ミックス犬は1代限りということになります。
ただしことりは大雑把な性格なのでミックス犬=雑種じゃん!って思っております。
繰り返しますが、諸 説 あ り ま す !