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103別れはほどほどにして欲しい


マンションの入り口で両手を擦り合わせながらことりは待っていた。


お待たせことり〜!!


オレのしっぽはビュンビュン揺れた♪


オレを抱いてみのりが、荷物を持って大地が車を降りてことりに近づくと、


「じゃあ、ことちゃん悪いけどもぐのことよろしくな。」


と大地は荷物をことりに預けながらオレのことを頼み、


「もぐ、明日の夜に迎えに来るからね!」


とみのりはオレをことりに預けながら、ひたすら別れを惜しんでいた。


別れを惜しむみのりを大地がなだめ、車に乗りこんだ。

見送るためにことりは邪魔にならない位置へと移動する。


すると、車の窓を開けたみのりが「もぐ〜!!」と大声でオレの名前を呼ぶ。


夜である!選挙カーも活動を許されない時間帯である!


「もぐ〜明日迎えに来るからね〜!」


繁華街ではなく、静閑な住宅地のど真ん中である!いい加減やめてください!名前を連呼されて恥ずかしい!!


「もぐ、寂しい?寂しいよね?大丈夫!明日なんてすぐやからね!待っててね〜!!」


本人みのりも言っている通り、たった一晩のお泊まりである!自覚があるようでなによりです!


「大地くんどうしよう!もぐが寂しそうな顔してる!わたしと離れるのやっぱり不安なんや!」


ことりが最初に両手を擦り合わせていたことでお分かり頂けると思うが、めちゃくちゃ寒い!!ことりの身体なんかもう冷え切っている!


ことりとオレが思うことはただひとつ!!




早く行けッ!!!



その願いが大地に届いたのか、嘆くみのりをスルーして車が動き出した。



車が見えなくなってやっと終わったかと思わず鼻息をついたオレは悪くないと思う。


まぁ、とりあえず2人とも気をつけていってらっしゃい♪


お読み頂きありがとうございますm(_ _)m

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